お店に合うビールの見つけ方
バイヤーさんが最も悩まれるのが「どのビールが自分の店、料理に合うのか」という点ですね。講座では、大きく2つの解説がありました。
まずは、店舗にマッチする要素で選ぶこと。醸造所のストーリー、所在地などとの親和性、ラベルデザインの雰囲気、原料の産地などです。料理との相性を考える場合は、使われている原料やそれに近いものを使ったものが相性がいいとされています。
次に、ビールの味わい方から選ぶこと。自分の好きなビールやビアスタイルを見つけて特徴を覚え、それを軸に探す方法です。ボディ、アロマ、フレーバー、アルコール度数、原材料を見て、好きなビールに似たビールを試すところから、全く異なるビールに挑戦することで、ビールを深く知り、新たな発見にもつながります。
より多くのクラフトビールの魅力を味わっていただきたいという想いで、今回はクラフトビール5ブランド、おつまみの食品2ブランドをサンプルテーブルにご用意しました。
ひふみよブリューイング/「鹿児島らしさ」を表現する、ナノでキュートなクラフトビール
”ひふみよブリューイング”は、多様な農作物が育まれる鹿児島の地域性や農産物の豊かさを表現した、ユニークなクラフトビールブランドです。野菜や果物、時には郷土菓子を原料とし、野菜や果物の個性が強く感じられるビールが揃っています。
サンプルテーブルで特に話題となったのが、季節限定品の「ゴボウ」です。柔らかな口当たりですがゴボウの風味がしっかりと感じられて「めちゃくちゃゴボウだ!」と驚かれていました。
また、摘果された桜島産シャインマスカットを使った「シャインマスカット」はフルーティーで「白ワインみたい」という感想も。お茶を扱うバイヤーさんからは「びわ茶のものがあって嬉しい」というお声をいただきました。
他にも、料理やおつまみとのペアリングが楽しめそうなビールがたくさん揃っています。
素材には規格外品や間引きしたものが使われており、製造工程で発生する麦芽粕は地域の生産者と協力し、飼料・肥料に再生することで、環境に配慮した商品づくりを実現しています。