日本人のソウルフード「おにぎり」は今、国境を超えて注目を浴びるごはんです。
近年は具材にこだわり、高級感のあるおにぎり専門店が続々と出店。空前のブームとなっている「おにぎり」の進化が見逃せません。
そんな世界的なおにぎりブームを牽引するのが、おにぎり専門店「TARO TOKYO ONIGIRI」。同店は2022年の開店以来、斬新でありながら誰もが一度食せばファンになるおにぎり文化を発信しています。現在、都内の人形町・虎ノ門・新宿御苑・渋谷・東京駅に店舗を構え、従業員は60名。今後は2027年までに国内30店舗、海外70店舗の展開を目指しています。
本記事では「TARO TOKYO ONIGIRI」を運営する、RICE REPUBLIC株式会社の社長・川原田美雪さんに家庭でも美味しい「ごちそうおにぎり」を楽しむコツについてお話を聞きました。川原田さんは、現在テレビなどのメディアに多数出演し、おにぎりの魅力を伝えています。
おにぎりブームの背景には「健康志向の高まりと、外ではなく家庭で作れる”ちょっと贅沢なごはん”のニーズが高まってきたことが理由」だそう。
お寿司よりも手軽で、だれでも簡単に作れる『家庭の味』の代表であるおにぎり。
グッズに掲載されている商品で、いつもと一味違ったおにぎりを作る方法、おもてなしにも嬉しい、映えるおにぎりの作り方や盛り付けの工夫など、たっぷりご紹介します。
おにぎりの「三種の神器」
TARO TOKYO ONIGIRIでは、おにぎりの味の決め手となるお米・塩・海苔にそれぞれ強いこだわりを持っています。
<お米>
お米は、冷めた状態でもしっかり粒感と水分量が残る品種が理想的です。今年、当店は山形県產の「雪若丸」を選んでいます。雪若丸は粒が大きく、冷めても粒立ちの良い食感が楽しめるのが特徴です。当店では毎年新米が発表されるタイミングで、今年のお米の傾向をチェックし、味をみてからその年に使う米を選んでいます。ご家庭でおにぎりにベストな米を選ぶには、新米の情報をインターネットや自治体のイベントなどでチェックしてもらうと良いと思います。
また、お米の浸水時間をしっかりとることが重要です。当店ではお米の浸水時間はたっぷりたっぷりとっています。白米なら最低でも1時間、玄米なら最低3時間は必要だと考えています。
とはいえ、ご家庭でおにぎり専用のお米を調達したり、長い浸水時間をとるのはハードルが高いかもしれません。日本のお米と炊飯器はどれもレベルが高いので、どんなお米でもそれなりに美味しく炊き上げることができます。あまり難しく考えず、「選んだお米にあったおにぎりを作る」という考え方で良いと思います。水分量が足りないお米には、艶やかに炊き上げる調味料などを使うのも手ですよね。
<塩>
塩は、旨味があり粒が大きすぎず小さすぎないものがおすすめです。
当店ではまろやかな旨味が特徴の塩を、一回煎ってから砕いて使っています。塩は炒ることで風味が増します。ご家庭の塩選びでは、旨味、まろやかさ、粒の大きさがポイントです。程よい粒の大きさの塩は、舌に当たる場所によって塩味を感じ、味のアクセントになります。一方、粒が小さいと味が均一になりすぎてしまいますし、大きすぎると塩の部分を口に入れた時に、塩味が主張しすぎてお米や具材の味を感じにくくなってしまいます。
<海苔>
当店の海苔は有明産のものを使用しています。高品質な海苔特有の、パリパリ食感を保つために海苔専用の包装に包み、食べる食前に巻けるようにしています。ご家庭では、ラップなどで巻いておにぎりに添えるのも良いと思いますが、厳密にはどう包装しても湿気は吸ってしまうので、海苔に関しては早めにお召し上がりいただくのが一番かと思います。
海外のお客様には海苔が苦手な方が多く、日本人には抵抗のないしっとりとした海苔を見た目や食感で嫌がる方も多いです。私たちはそういう点も踏まえて、海苔は個包装で別添してパリッとしたパリッとした食感をキープしています。
握り方のポイント
ふんわりとしたおにぎりを作るには、コツがいります。手の力の使い方は「押すよりは引く」のが原則。形を作ろうとするとどうしてもお米を押してしまいがちですが、そうではなく、形を整えるために「引く」のがコツです。空気感を保ったまま形を整えていくイメージです。
三角のおにぎりは、形を作ろうとしてギュッと握ってしまう方が多いと思います。慣れていない方は丸型から作ってみるのがオススメです。
映えるおにぎり具材の選び方
おにぎりに合う具材は幅広くて、「あ、これはおにぎりにできそうだな」という感じで、中華でもフレンチでも居酒屋からもヒントを得ています。私は「おにぎりは無限の宇宙」と表現していますが、具材は基本的に何でもおにぎりにできます。カルボナーラが好きならカルボナーラのおにぎりを作れば良いんです。
生ハムやチーズ・アスパラを使ったおにぎりなど洋食向けの素材を使うこともあります。当店では具材は和洋問わずに選んでいますが、味噌と醤油との相性が良いものはよりお米になじみやすいです。
華やかさを出すために、使う具材の色はなるべく「赤緑黄の3色」を使うことを意識しています。以前に、クリスマス仕様のおにぎりを作ろうということになり、鴨とピンクペッパーと白舞茸、パセリを使いました。ご家庭ではお皿をキャンバスに見立てて、おにぎりを中心に具材で作品を作るようなイメージで盛り付けていただくと楽しさが増します。
具材が見つからない場合は、焼きおにぎりもおすすめです。香りの強い醤油や、味のしっかりあるペースト状の調味料などを使うとより美味しくなります。焼くときは時間をかけすぎずに、1回両面をカリッと焼き上げて、醤油などを塗ってもう1回焼くことで良い食感に。調理はフライパンでOKです。油はにおいが主張しすぎるので、少なめに使ってもらうと良いと思います。
おにぎりを引き立てる器の選び方
ご家庭だとお皿の上でおにぎりの演出ができるので、アレンジの幅が広がります。お皿は、具材が目立つ色を意識してを選ぶとおにぎりが映えると思います。例えば、当店の場合は木製やステンレスのシンプルなお皿に盛ることにしています。濃いブルーなど、色がしっかり見えるお皿なども良いと思います。逆に赤は背景が強すぎるので避けた方が良いかもしれません。またおにぎりは、いっぱい並べるだけでも可愛く映えます。
保存で気をつけること
お米の美味しさを保つには、乾燥を防ぐことです。お米は炊き立ての状態が一番乾燥しやすいので、炊き上がったらすぐラップに包んで、保存しておくと良いと思います。なるべく個包装して、密封することがポイントです。炊き立てを握るのではなく、お米をさましてから盛り付けるのも劣化を防ぐコツです。
例えばいくらのおにぎりなどの生物(なまもの)は、素材の劣化を防ぐために冷ましてから具材を載せた方が良いと思います。気温が高くなる時期はもちろんなまものは避けた方が無難です。冷蔵庫に入れると乾燥して硬くなってしまうのでお勧めできません。
これからの季節、持ち歩く場合は保冷剤を入れると安心だと思います。特に吊るして持ち歩けるおにぎりケースは、おにぎりのふんわりとした食感と形を保てるのでオススメです。
低カロリー・高タンパクで食事にぴったり
女性は20・30代が中心で、60代まで幅広い層の方が来られます。男性は40代・50代の方が多いですね。当店のおにぎりは添加物が少なく、低GI食品の代表である玄米のおにぎりも提供しているので、健康意識の高いお客様が多い印象です。男性には低カロリー・高タンパクで手軽な点が受けていると思います。20代の男性では、筋トレや体を絞る目的で具材が多く、魚もとれる当店のおにぎりを選ぶ方もいらっしゃいます。おにぎりはアスリートにもぴったりの食事だと思います。
また、おにぎりは既に海外でもメジャーで、海外からのお客様も多く来店されます。当店のおにぎりは、海外の方にも親しみがある具材を使っていること、具材の量が多いことも人気の理由です。
3月13日(水)に新宿御苑にオープンした初のイートイン店舗「TARO TOKYO ONIGIRI 新宿御苑」では、おにぎりは日本茶やお味噌汁と一緒に提供されています。
一緒に食べたいお味噌汁や付け合わせ
おにぎりは無限の宇宙
おにぎりは好みの幅が広いので正解がない食べ物で、私たちは「無限の宇宙」と呼んでいます。「プロが作ったどんなおにぎりも、自分のお母さんが作ってくれた美味しいおにぎりを超えることはない。」おにぎり専門店の先輩方も言われていた言葉です。ですから、ご家庭ではお好み具材を好きなように握ってもらえば良いと思います。ぜひご家庭でも、自由にさまざまなスタイルのおにぎりを楽しんでいただけたらと思います。
お米の味を引き立てるお茶
「ごちそうおにぎり」特集インタビューはいかがでしたか?おうちごはんの定番、おにぎりのアレンジにも、グッズで扱うさまざまなアイテムが活躍します。売り場から「ちょっと贅沢なおにぎり」を提案してみませんか?
グッズでは、初めてのブランドの仕入れは30日間返品可能。販促用POPなど、販売支援アイテムも多数ご用意しています。見たことあるブランドも初めて見るブランドも、出会ったこの機会にぜひお試しください!