農家さんの想いと食べる人の想いを「つなぐ」という役割
農業に関わるまで、それほど果物味や野菜の味が気になる方ではありませんでした。
というか気にしていませんでした。
果物は甘く、野菜はそれぞれの野菜の味がする、ただそれだけのことだと思っていました。
でも、自分がブルーベリー農家となり、農業に携わることで、実際には品種や栽培方法、手の掛け方で、味に大きな違いがあることを知りました。
ドライフルーツ作りで感じるのは、育てた果物や野菜の味がそのまま凝縮される、ということです。
甘い果物はより甘く、酸味が強い果物はより酸っぱい味になります。
逆に生の状態で味がはっきりしないものは、ドライにしてもそれほど特徴が出るわけではありません。
なので、化学肥料や農薬を出来るだけ使わず、そして手間暇と丹精を込めた作った農産物を材料に、できるだけその農産物の味を際立たせたドライフルーツ、乾燥野菜を作るよう、乾燥温度や時間を何度も何度も試しながら日々商品を作っています。
そこに砂糖や添加物等を入れてドライフルーツを作るのは、農産物の味を変えてしまうような気がして躊躇してしまいます。
そしてまた、地元で栽培された農産物や地元産以外でも特徴がある栽培をされている農家さんが作った農産物を使い、ドライフルーツや乾燥野菜を作り、多くのお客様にお届けしたいと思っています。
農家さんの想いと食べる人の想いを「つなぐ」という役割をドライフルーツ、乾燥野菜という商品で果たせると思っています。