こんにちは、通グッズ編集部 Saeです!
東京・下北沢に、サステナブルなライフスタイルの発信地としてオープンした複合施設【みんな商店】。
「あなたの買い物が未来のわくわくに」をキャッチコピーに、1階は量り売りで野菜や果物が買えるコーナーと、発酵フルーツが看板メニューのカフェ。2階には、大人もわくわくしてしまう「NEO駄菓子屋」コーナーと、バラエティー豊かなお店が集まったボックス型商店「37棚商店街」となっています。 vol.1に続く今回は、2階フロアを中心にどんな商品やお店が集まっているのかをリサーチ。
オープンに向けて尽力されたブランドプロデューサーの橋由香利さんと中川原圭子さんに、【みんな商店】が目指した世界観をたっぷりうかがいました!
ブランドプロデューサーの橋由香利さん(左)と中川原圭子さん
おせっかいなやり取りと個性的なお店が起こす化学反応
2階で展開されている【37棚商店街】は埼玉のコミュニティ拠点・ひとつ屋根の下さんの”100棚商店”をモデルにし、様々な企業やブランドが出店しています。
「ただ商品を預かる・預けるだけのレンタルボックスにしたくなかった」と、中川原さんは話します。
「ひとつ屋根の下さんの”100棚商店”は、そこに出店したら最後。その場所にみんな巻き込まれるんですよ。出店するとスタッフやお客様との関わりができて、自分の商品だけ売れればいいじゃなくて『この商品もいいのよ』っていう、すごくおせっかいなやり取りが生まれて、その人情味あるやりとりは、現代の商いでは希薄になりがちな、そして大切な要素だなと。
でも、そういう人と人とののやり取りが生まれる時が、お客様にとって満足した購買体験に繋がるなと思っていたので、ただものを売買する場所にはしたくなかったんです。」
「ここで、お店どうしやお客様との間に化学反応みたいなものが生まれることが理想です。でも、サステナブルや社会貢献といった文脈でお店をキュレーションすると、既にお持ちだったり、見たことがあるということも。今回は『新しい出会いのわくわく』を大切に、色んなジャンルの方にお声がけをしました。出店ポリシーをゆるく設定して、ものの売買だけではない、物を売らないプロモーションだけのブースもOKにしています。」
「大手のお店で見かけるようなものに限らない、かつ下北っぽくもしたいというけっこうわがままにリクエストしたので、今はまるで『ごちゃまぜミックスおもしろ大集合』(笑)色々なわくわくと、新しい選択肢に気軽に触れていただける商店街になっています。」
”ごちゃまぜミックスおもしろ大集合”を生んだ出店条件
ポリシーは大きく3つあり、どれかひとつでも当てはまれば基本的には出店可能だそう。
「一つ目は、社会課題の解決を目指していること。環境問題やエネルギーの問題などについて解決したいという想いがあればOKです。
二つ目は、再生可能エネルギーの生産者や利用者さんであること。
最後は、世田谷で活躍されている方や、世田谷に由来のある方。
この3つの中に1つでも当てはまる方々に、下北沢という好立地に、低単価で商いの場を提供したいと考えています。」
知らないと始まらない、わくわくする未来への選択肢
ボックスの一つひとつに表情の異なる店舗が並んでいます。現在出店しているほとんどは中川原さんが出店交渉を行ったそうです。
24時間体温が計れるウェアラブルな「フェルティズム温度計」もそのひとつ。下着に装着するタイプの体温計で、アプリと連動し24時間計測・記録するというもの。基礎体温の計測をもっと簡単にという想いで開発されたアイテムです。
その他、ハンドメイド作品や絵本、パレスチナ雑貨の「架け箸」やプラスチックフリーの日用品を扱う「TwoTrees」など、グッズに出店されているブランドも見かけます。 「37棚商店街では、新しいものとの出会い、選択肢を提示したいと思っています。まず選択肢を知らないとなにも選びようがないじゃないですか。だから、選択肢を知ってもらう場所というのはすごく意識しました。」
みんな商店オリジナルステッカーが貼られたwash-Uの商品
他にも、業務用として商品を仕入れている企業が出店してくれるケースもあります。
「wash-U(ウォッシュユー)」という、環境負荷のないクリーナーを作っている会社があるのですが、パフェのプロデュースをしてくれている京都の斗々屋さんが店舗清掃に使用されていたので、商店でも使おうと。そこで業務用を仕入れる流れで37棚商店街のことも、橋さんを通してお話しいただいたところ、想いに共感して、逆に出店くださることになったんです! 下北沢っぽいオリジナルのステッカーも作ってくださって、これを買えるのはみんな37棚商店街だけです。」
懐かしいと新しいが山盛りのNEO駄菓子屋
37棚商店街と同じく、「NEO駄菓子屋」もこだわりを持って商品を仕入れています。つい、次々とカゴに入れたくなるような商品がスペースにぎっしり並んでいます。
「わくわくする駄菓子屋さんってどんなものだろうって考えた時に、選ぶ楽しさがまずあって、じゃあどんな商品が並んでいるとより楽しく【みんな商店】らしいかというところで仕入れる商品を選んでいます」と、橋さんは話します。
「まずは駄菓子屋さんがルーツのもの。昔の駄菓子屋さんにあった定番のものだけど、大人が懐かしく思いながら今欲しくなるもの。使われている材料がシンプルだったり無添加だったり、アレルギーのあるお子さんにも食べてもらえるようなものを意識しています。」
「次に大事にしているのは『わー!見たことない!』とか『これ知ってる?』って、誰かに言いたくなるようなもの。ギフトとして買っていく方も多いので、パッケージが可愛いご当地のソウルフードや、東京発の新しいお菓子など日本全国のものを揃えています。」
どれを取っても美味しそうで、余計なものが入っていないコンセプトは、買い手にとっても安心感に繋がります。
「直接仕入れたものや、グッズを通して仕入れたものもたくさんありますが、接客を大事にしているので、商品の背景がグッズのブランドページに詳しく載っているのは、スタッフの教育にも使えるのでとても助かっています。」
「欲しいと思って買ったものが、からだにちょっと優しくて、知らない間に『地球にいいことしてた』って、サステナブルな行動の最初の一歩に自然となるような駄菓子屋さんになっていると思います。」
「やっぱり甘いものがよく売れますね。KnowEnoughのグルテンフリークッキーは仕入れてすぐに売れましたし、島田屋総本家の芋けんぴはスタッフも大好きです。お客様に商品の説明をすると『そんなに由緒あるサツマイモ使ってるんだ!』って驚かれます。」 「日々乃コーラののど飴は、実は男性にも人気です。40~50代の男性がたくさん買っていかれます。クラフトコーラのような味が美味しいんですよね。」
これからの季節にニーズが高まる冷蔵品にも、ご当地商品や大手のスーパーでは見かけない商品が並んでいます。
「リンゴリらっぱのリンゴジュースはけっこう知っている方が多くて、安心して買われていきますね。グッズで仕入れたものではないですが、お豆腐屋さんが作っているソイミルクやお米から作られているアイスキャンディ―もよく売れています。当たりが出るのが駄菓子屋さんっぽいですよね。」
インバウンド・子ども目線で選ぶ日本の楽しいもの
飲食や休憩用のスペースとして設けられた【みんなの小上がり】近くには、和を感じるインテリア雑貨やおもちゃが展示されています。
「ここにあるものも、アップサイクルの素材で作ったオブジェとか、日本の伝統を継承しているものなど、何かしらストーリーのあるアイテムを揃えています。
日本っぽいものも多いので、海外の方にも来てもらえたらと思っています。」
「京都の和紙を使った紙風船やちょっとしたカードゲームなど、サンプルでお子さんに遊んでもらえるようなものも用意しています。」
素敵なものがたくさんあって、おもちゃでも遊べて、ついつい色々とカゴに入れて何時間もすごしてしまいそうです。
「そうなってもらえると嬉しいですね。今後も『じゃんけんで勝ったら何かもらえる』とか、駄菓子屋さんらしい企画ができたらと思っています。」
大人も子どももわくわくするものに出会える「みんな商店」。
素敵な商品を見つけて選ぶ楽しさを、みなさんもぜひ味わってみてください!
≪施設概要≫
みんな商店
住所:東京都世田谷区北沢2-9-2 ARISTO 下北沢 1F・2F
(小田急線・京王井の頭線「下北沢駅」より徒歩2分)
営業時間:1F 12:00~18:00 2F 12:00~19:00
定休日:不定休