こんにちは、通グッズ編集部 Sae です!
唯一無二の宝石のように美しく、見た人を魅了する「森石鹸」の宝石石鹸。
代表の森有美さんがコロナ禍に一人で始められたブランドながら、数々の国際的な石鹸コンテストでも受賞を重ね、今やスタッフ約20名を抱える石鹸工房に成長。
TVなどのメディアでも注目を浴び、グッズでも幅広いバイヤーさんに人気のブランドです。
そんな森石鹸さんがより広い工房へとお引越しされ、元々人気だったTikTokでは新工房の雰囲気が「ドリームコアだ!」「私もここで働きたい!」と、さらにバズっているらしい。
そんな噂を聞きつけ、早速、取材を依頼したところ、お引越し直後にも関わらず快諾していただけました🙌🙌
可愛いものが生まれる可愛い場所
最寄り駅から歩くこと15分。小規模の生産者が集まる一角が森石鹸さんの新工房です。
入り口は至ってシンプルなデザイン。点灯していなくてもライトがお洒落です。
そして、中に入ると、、
壁も扉もピンク!!!
どのドアを開けていいのか分からないかんじがまさにドリームコア。
ここが石鹸工場だとは誰も思わない可愛さです。
森石鹸代表の森有美さん
うかがった朝の時間帯はちょうど社員やアルバイトさんが出勤するころ。まずは皆さんでお掃除をするところから一日の作業が始まります。
ストーリーがないのが森石鹸のストーリー
事前のメールでも『うちはほんとに語るようなストーリーがないんですよ~』と、謙遜されていた森さん。
普段のSNSでの発信も、「すごくなんの目的もなく、杏仁豆腐の香りがあるから作った杏仁豆腐の石鹸です」、「黒は売れないのわかってますが作りたいので作ったら立派な羊羹になりました」など、飾らない人柄があふれ出て、それがまた森石鹸の人気にもつながっています。
ブランド立ち上げのきっかけは、コロナ禍で暇を持て余して、お子様とYouTubeを見ながら石鹸づくりをはじめたことだそうです。
『元々は透明じゃなくて、油とアルカリをあわせて作るけっこう不透明なものを作ってました。使用感はすごく気に入っていたんですが、出来上がりに時間がかかるし、私では良さがなかなか伝えられない。自分は良さがわかっていても伝わるまでに時間がかかるなと感じていました。それで、宝石石鹸をつくりはじめたら、ぱっと見て手に取っていただけるようになったので。それが大きな理由ですね』
『石鹸の製造や販売は、安全管理や品質管理など化粧品製造の許可が必要なのでハードルは低くないですが、やろうと思えば誰でもできます。宝石石鹸も世の中にいっぱいあるので、決して自分で考えたわけじゃないです。ただ、見よう見まねで作っているうちに、世の中に多い宝石石鹸はけっこうゴロっと大きくて、厚みのあるものが多いと気づいたので、送りやすい3cm以内で作ろうと思いました』
”ちょうちょ結びがうまく結べないほど不器用”だと豪語する森さんですが、国際的な石鹸のコンテスト「Soap Challenge Club」で2020年から毎年受賞を重ねるなど、常に進化しながら新しい石鹸を生み出しています。
『次は何を作ろうかなといつも考えています。作ったことがないものを作りたくなるタイプなので、一人で色々と試作していつも勝手に決めています。レイヤーの複雑な宝石石鹸の指示書をスタッフさんに持って行くと「え!こんなの作るの?」とかって言われますね。私は1回作るだけだから楽しくていいんですが、毎日やらされる人は大変ですよね(笑)』
スタッフさん泣かせだったプリズムの宝石石鹸は昨冬の限定アイテム
『最近は、TikTokやSNSで見た人が買ってくれることも増えました。オンラインショップで購入される方もいますが、駅ビルの雑貨店や意外なお店でも取り扱われているので「見つけましたー!買いましたー!」と報告してもらえて嬉しいです』
グッズを通じて注文されているバイヤーさんからは、
「香りと見た目が良く、梱包の時に一番癒される商品」や、「デパコスレベルの質の良い石鹸!とお客様に好評です」などの、レビューが届いています。
『有難いですね。石鹸なので保湿しながら洗えるかなと思います。油脂は植物性のものを使っています。肌には優しいほうですが、アルカリ性なのでアトピーなどの肌悩みがある方にはおすすめしていません。健康な肌の方にはしっとり使ってもらえると思います』
定番12種と争奪戦が起こる季節の宝石石鹸
グッズでのサンプル販売用に作ってくださった宝石石鹸定番品全種類12個セット
『定番は12種で、皆さん本当に色々なものを仕入れてくださいます。ひとつ選ぶとすれば、ミルキーウェイが一年通して卸売りでもオンラインショップでもみんな好きかな、と思います。
あとは、お店のカラーに合わせて仕入れてくださることも多いですね。ピンクがテーマカラーだったり、海の近くだとブルー系のものだったり。
定番の他に、だいたい2種類ほど季節限定のものを作っています。この夏は、ナイトプールをイメージしたものが人気で2000個ぐらい作りました。発送のアルバイトに来てくれていた女子高生が「世界一好きな香り」って言ってましたね』
2025年夏の限定宝石石鹸「ナイトプール」
『秋の限定は「いちじく収穫祭」と「紅茶」です。いちじくは個人的にすごく落ち着く香り。サンダルウッドに香りを重ねて入れて、秋の森をイメージして作っています。紅茶のほうは、紅茶のような赤みにミルクを入れたような美しい仕上がりになりました。ベルガモットの爽やかさとミルクティーの甘さを感じてもらえると思います』
秋限定の「紅茶」(左)と「いちじく収穫祭」
『よく、「もったいなくて使えない」と言われますが、しばらく飾っていただいて、飽きてきたら使ってもらうといいと思います。ラップでくるんでいますが、乾燥が進むとラップのひび割れも起こります。日光に当たると退色することもあるので、使わないで置いておきたい方は引き出しなどにしまっていただくといいと思います』
ふわふわな見た目がかわいい「ゆめくも石鹸」
現在グッズでの取り扱いはないですが、宝石石鹸の他にも色んなデザインの石鹸やコラボ商品を手がけられています。
どれも本当に可愛い!!
色と香りにこだわる石鹸づくり
いよいよ工房の中へ!
室内はピンクから一転して薄い黄緑色の壁に。
調理室や化学実験室のような雰囲気に変わります。
森さん自らが石鹸づくりを見せてくださいました。
原料の石鹸を切る森さん
『私たちの石鹸づくりは言ってみればチョコレートづくりと同じ。溶かして固めるだけなんです』
と、なんとも分かりやすい説明をしながらかたまりのチョコレート、ではなく石鹸を切って次々とお鍋に入れていきます。
私も切らせていただきましたが、けっこう固い。カボチャほどは固くないですが、上から押さないと切れない固さです。
切った石鹸をお鍋に入れます。だいたい60℃ぐらいの温度で溶けるのだそう。
溶けた石鹸の温度を計り、頃合いをみて着色料と香料を混ぜていきます。
香料の重さを量る森さん
通常、海外でつくられる石鹸など多くのものは2.3%の香料が入っているそうですが、森石鹸ではあまり香りがきつくならないように、1%未満と決めているそうです。
『精油のほうが爽やかなのでできれば使いたいですが、自然保護の観点でもう手に入らなかったり、人工香料にもいいものがあるのでそこはあまりこだわっていません。
「アメジスト」に使っているラベンダーの精油は、ブルガリア産のもの。突然ブルガリアの営業さんがメールを送ってくれて、そんなことあるんだとびっくりしましたけど今はそこから仕入れています。』 原料の保管庫には、香料の他にも石鹸に使われるメントールの結晶(初めて見た!)などが保管され、使い方はまさに化学の世界。化学の授業もこんな風に実習しながらだと楽しかっただろうなと、ふと思ってしまいました。
石鹸に香料と着色料を入れてかきまぜていく
色付けには、アイシャドウなどの化粧品に使われるマイカと呼ばれるものが使われています。
今作っているのは、1㎝角の色とりどりの透明石鹸が入った「ゲストソープ」用のもの。グッズではしばらく売り切れていましたが、取材を機に再販してくださいました!
型に流した石鹸と笑顔が素敵な森さん
この写真を撮る時に、『我が子のようにかわいい石鹸です』と、おっしゃっていたのがとても印象的でした。
こんな風に、いつも愛情を込めて作られる石鹸だからこそ、こんなに可愛く美しいんですね!
カッティング、包装、検品、発送まですべてに注がれる愛情
お隣の部屋へ移動すると、型から外した宝石石鹸を、販売用にカットし磨き上げていくところをスタッフさんが見せてくれました。「いつも綺麗だなと思いながら作業をしている」そうです。
ちなみにこの方が、去年作ったいちじくの香りが大好きで今年も作りたいということになり、香りはそのまま、より華やかで芸術的な今年の「いちじく収穫祭」が生まれました。
一つひとつ、重さやケースに入るかなどを確かめながらリズム良くカットし整えて、最後はラップにくるんで磨き上げられます。
切り落とされた宝石石鹸は、別の施設で洗濯石鹸にアップサイクルされています
またまた隣のお部屋へ。この部屋もいい香り!
3人のスタッフさんが、シールを張ったり、検品して箱詰めしたり、作業を行っていました。すべて手作業で、一つひとつとても丁寧に扱われているのがわかります。
クリアケースにプリントされたMORI SEKKENのオーロラ箔にはちょっとこだわり、裏側もしっかりとオーロラが見えます。どこから見てもキラキラしていて、単調になりがちな箱入れ作業も癒やされるそうです。
『可愛い』『これすごく綺麗』と、つぶやきながら作業される姿に、森さんだけでなくスタッフさんからも「森石鹸が大好き!」が伝わってきます。
『少ないと思われるかもしれませんが、すべて手作業でやっているので1日に200個ぐらいしか作れません。通常、2~3営業日で発送していますが、在庫の有無や繁忙期には1~2週間お待たせしてしまうこともあります。雑にすることはできないですし、操業停止になったら困るので、掃除を後回しにしたり、製造に関するミスも許されない。そのあたりをご理解いただいて注文してくださるバイヤーさんが多いので、とても有難いと思っています』
確かに、最近は注文したらすぐ届くのが当たり前という感覚に私もなってきているかもしれません。でも、丁寧なものづくりにはそれなりの時間がかかることもまた当たり前のはず。(その昔インドネシア製の椅子を注文したら半年以上かかったことを思い出しました)
この素敵な石鹸たちは必ず注文した方に届きますので、ワクワクしながら待っている時間もぜひ楽しんでいただけたらと思います。
お仕事中にも関わらず、作業を見せてくださった森石鹸の皆さま、
貴重なお話を聞かせてくださった森さま、ありがとうございました!
ブランド情報
《森石鹸》
Instagram : @mori_sekken_shop