こんにちは、グッズ編集部です。
ようやく木々が色づき始めた今日この頃。都心から日帰りで行ける鎌倉は、紅葉の見どころも多く人気のスポットですね。
そして、季節の変わり目はお肌や体調が揺らぎやすい季節でもあります。
そこで今回は、鎌倉にある日本製のスキンケアと養生茶のブランド「joscille skin&mind」(ジョシーユスキンケア&マインド)と、代表の今井クミさんがセレクトしている併設するライフスタイルショップ【アピスとドライブ】さんにお邪魔してきました!
場所は、鎌倉駅西口から徒歩約15分、佐助稲荷や銭洗弁財天に向かう自然豊かな住宅街の中。
迎えてくださったのは、ディレクターの今井クミさんと、一緒にjoscille(ジョシーユ)の運営をされている姪の今井まゆなさんのお二人です。
今井クミさん(右)とまゆなさん
感度の高い手仕事品がぎっしり詰まったショップ兼ギャラリー。さらに喫茶スペースも
店内は奥行きがあり、窓の外には庭の緑が広がります。手前にはアクセサリーや革製品、器やお香、本など様々なアイテムがぎっしり並び、どれも、ミュージアムショップで見かけるようなデザイン性の高いものばかり。
ディレクターのクミさんは、長年の広告制作やブランディング、デザインなどを通じて出会った様々な作家さんの、想いを届ける場所をつくりたいと考えて2021年に店舗をオープンされたそうです。奥にはお茶室のようなギャラリースペースもあります。
鎌倉にゆかりのあるものだけでなく、日本各地の作家さんの手仕事の品やアートワークに気軽に触れられるのは嬉しいですね。
手漉き和紙で作られた作家のランプ
鎌倉の作家さんの七宝焼き(左)と大分の作家さんの草木や渋柿で染めた布作品
店舗の奥は喫茶スペースとなっており、お庭を眺めながらコーヒーやオリジナルの養生茶、デザートや軽食を楽しめます。
時間を忘れてのんびりできそうな、一人でも訪れたくなる空間です。
「大切な人を守りたい。自分の肌を守りたい。」そんな気持ちから生まれたjoscille skin&mind
店内の一角には、お二人が手掛ける「joscille skin&mind」のコーナーとオフィスがあります。自然由来の日本製コスメとして人気のブランドについて、お話をうかがいました。
なにせ、お二人ともお肌が艶やかで、思わず見とれてしまうほど。透明感のある素肌づくりの秘訣も、ぜひ探っていきたいところです。
クミさん「鎌倉に来る前は、原宿に住んでいて仕事も都内が中心でした。それが、コロナ禍になって色々な仕事がストップし、一日中救急車の音が聞こえる中でだんだん精神的に辛くなってきて、気付くとマスクでお肌がひどく荒れていたんです。仕事仲間も友人も同じようにマスクによる肌荒れで悩んでいて、そういう時に『自分を守れるスキンケアがない』と思ったのが始まりです」
「同時に、世の中が、都心にいなくても仕事ができる状況に一気に変わった。じゃあもっと自然のあるところに引っ越したいなという考えになって、一年ぐらいで色々と決めて、鎌倉に来てみたらすごく気に入り、帰る時には色々と物件を見てました(笑)」
「東京育ちなので山の隣に住むことは想像もできなかったんですが、長野出身の夫が気に入ったことと、知り合いの建築家さんの太鼓判もあってこの土地に決めました。『自然と戦う覚悟を持って来ないと、鎌倉に住む意味はない』って、すごい背中を押されたんです」
姪のまゆなさんは、ブランドの構想から参加されています。現在は妊娠8ヶ月だそう。主に都内でのポップアップやイベントなどを任されています。
まゆなさん「アパレルのデザイナーをしていたんですが、ちょうど仕事をやめて独立しようかなと思っていたタイミングでした。私も若いころから肌荒れや、乾燥肌でちょっとアトピーっぽいのもあったので昔から悩んでいて、化粧品には気を使っていたんです」
クミさん「美容オタクだよね」
まゆなさん「美容は好きですね。というか、20代は今では考えられないぐらいに肌が荒れていて、でも、誰かに合うといわれたものが自分に合うわけじゃないし、ずっと自分に合うスキンケアを探していました。ジョシーユを始めたのはそういうタイミングでもありましたね」
大量生産できない日本古来の自然素材の力
最初に販売された馬油(右から2番目)とボタニカルオイル(右端)
クミさん「最初に開発したのは、生馬油、ボタニカルオイルですね。馬油は自然化粧品のパッケージの仕事で出会って、ものすごくいいものだと実感したのがきっかけです。 熊本や長野などの馬肉の生産地では昔から、馬肉生産の副産物として大切にされ、家族みんなが使っていて、赤ちゃんからお年寄りまで乾燥対策や傷のケアなど、生活に根付いている。最近は動物への感情や色んな考え方があって出すところが少なくなっていますが、『捨てるのではなく余すことなく、ありがたく使う』というところに共感しますし、好きだからこそ、馬油のすばらしさをみんなに知ってもらいたいなと思っています」
「独特の匂いがあって、顔に使うにはちょっときついということを工場の人に伝えて、匂いを消してもらって、髪も顔も全身使えるものになっています」
まゆなさん「顔もからだも、今は妊娠線のケアにも馬油を使っています。2週間で体重が3kg増えたんですけど、まだ妊娠線が出ないのは馬油のおかげかなと実感しています」
クミさん「ジョシーユは日本古来の成分をメインに使っていて、他にはネロリなどヨーロッパで古くから親しまれているものを取り入れ、ケミカルなものや、新素材の成分は使わないようにしています。
スキンケアの香りは精油なのでアレルギーのある方は少し注意が必要ですが、自分たちが安心して使えるものだけを作っていきたいと思っています」
植物の恵みだけで作られたシークレットボタニカルオイル
100%植物性で全身どこでも使え、重くないオイルをお探しの方におすすめです。
海洋深層水が入ったローション(右)
クミさん「ジョシーユの商品は大量生産できないものが多いのですが、化粧水(ローション)もそのひとつです。富山湾の海洋深層水と、薬売りの文化がある同じ富山のオーガニックのトウキ葉を原料に使っていますがどちらも取れる量に限りがあります」
「生産が一番少ないのはネロリのロールオンアロマですね。ネロリは私が大好きな香りでどうしても作りたくて、ツテのある調香師の方と知り合って商品化するまで4年かかりました。モロッコのマラケシュで取れるネロリの花から作っているんですが、農園で、ひとつひとつ手摘みされたものを蒸留しているので取れる量がほんとに少ないんです。ネロリはブレンドされる方が多いのですが、あえてネロリのみの香りのオイルです。
これまでの色んな仕事を通じて知り合った、すばらしい生産者や尊敬できる工場の方と試行錯誤しながらものづくりをして、それをジョシーユが使わせていただいているという感覚です」
使い続けられる価格にこだわり。現代の悩みに寄り添い、癒す
クミさん「ジョシーユは、自分自身や姪、友達が肌荒れに悩む中で、本当にいいものを作りたい、大切な人、そして自分自身が使えるものを作りたいなという素直で正直な気持ちでブランドを立ち上げました。ビジネスとして考えすぎると価格設定が難しくなってきますが、自分たちのために作るものとして、価格帯は姪の感覚をとても重視しました」
まゆなさん「いいものを幅広い方に知っていただくためには、もちろん安く提供するのが一番ですが、安すぎても、高すぎても広がらない。使い続けたいけれど価格が高くて継続できなかった経験が自分にもあって、お金を出せばいいものを買える時代だけど、本当に必要な人に使ってもらえる価格設定が必要だと思っています」
クミさん「高すぎるものって買っても使い続けられなかったり、高いからってちょっとずつしか使わなかったりするじゃないですか。それは本当によくないので、当時20代だった彼女や彼女の友達が『これなら続けられる』というのをもう常に聞いて。
最近は原材料が高騰しているので少し値上げせざるを得ないですが、基本的には”使い続けられる価格”というのを大事にしています」
友人のプロダクトデザイナーと静岡の竹細工のブランド、ジョシーユのコラボ「ancou×joscille」
ジョシーユでは、乾燥や紫外線などだけでなく、ブルーライトのような現代ならではの外的要因にも注目しています。
クミさん「コロナ禍に東京で関わっていた仕事では、私よりも若いのにみんなすっごく疲れてて、肌荒れにも悩んでいるしとにかく疲労していて、ただ単純に『癒してあげたいな』と思っていました。
エッセンス「梅と桜」は、二層のオイルを乳化させて使うタイプの美容液ですが、希少な白いカカオの成分がブルーライトからもお肌を守ってくれます」
「今は睡眠に悩む人も多いですよね。スマホの時代になって、画面を見て神経が高ぶったままだと眠れない。それで、「SILENT」というピロースプレーを作りました。
そういう現代の悩みにも、できるだけ寄り添えるようなものができるといいなと思っています」
庭の自然を眺めながらいただく”神秘の森”の希少な養生茶
ラム酒がきいた珈琲ゼリーなど、大人な喫茶メニュー
ジョシーユに併設している「アピスとドライブ」の庭が見渡せる喫茶コーナーでは、ランチセットやデザートの他ジョシーユのオリジナルの養生茶もいただけます。養生茶は【艶】【黒文字】【蓬(よもぎ)】の3種類。
どれも、山口県の徳地で生産されるとても希少なお茶がブレンドされています。
まゆなさん「3種の茶葉はそれぞれ個性的な味わいで、手摘みをした茶葉を自然乾燥し、ゆっくり焙煎。どれも香ばしく美味しく焙煎されているので百貨店のPOP UPでも感動してくれる方が多いです」
クミさん「よもぎはすごくからだにいいって皆さん分かっているんですけど、けっこうクセがつよくて『我慢して飲んでいる』という方も多い。でもうちの【蓬】は甘みがあって本当に飲みやすいので、皆さん驚かれます」
美肌によいとされるヨモギや柿の葉、桑の葉が入った「艶」
クミさん「【艶】は、カワラケツメイの甘みがあるので一番飲みやすいと思います。柿や桑の葉、枇杷の葉のように肌にいいんだけど割とクセの強いお茶も入っているんですが、カワラケツメイがそれを感じさせず、すごく上手にブレンドしてくれています」
美肌におすすめとうかがった【艶】をいただきましたが、本当に苦みがなくすっきりとした甘みを感じます。クセのあるお茶がほのかなアクセントにもなっていて、リラックスにもリフレッシュにも良さそうです。
「精神的なリラックスも肌にはすごく大事。肌と心は繋がっていると感じます。
【黒文字】と【蓬】はノンカフェイン。【艶】はカフェインがほとんど入っていないローカフェインなので、朝でも夜でもお好きな時に飲んでもらえたらと思います」
山口県徳地町には樹齢1000年ともいわれる巨木が眠る神秘の森が広がる
クミさん「徳地のお茶との出会いは、現地の健康茶組合に関わる方の娘さんと知り合ったことです。その方は都内のタワマンに住んでいるんですが、お子さんがお風呂に入る度にからだが水道水のカルキで真っ赤になると悩んでいて、徳地に帰ってお風呂に入っても赤くならない。それで、徳地の方に薦められて、東京に帰ってこのお茶をお風呂に入れたら赤くならなくなったと」
「土壌を調べるとミネラルがとても豊富だそうです。だから立派な木が育つし良いお茶も育つんだと思います」
自分を癒すためのアイテム選び
お話を聞かせてもらった後は、もちろんお土産選び。
今回は、いただいたお茶「艶」とこれからの季節におすすめという「リップバーム」を選びました。 リップバームは、これまた珍しいひまわりの蜂蜜で作られていて、ミントと柑橘の香りがすっきり。べたべたせずにしっとり唇を潤わせてくれるので、寝る前のケアに使いたいと思います。
クラフト封筒のようなお洒落なパッケージにはいっているので、プレゼントにも良さそうです。
今年は暑さのせいで、鎌倉の紅葉はまだ始まったばかり。お庭では鳥たちが枝を揺らしながら、賑やかにさえずっています。
「本当に、一日中何かを伝え合ってるんだなぁって思います」と、クミさんが話してくれました。
これから旅行の予定がある方は、ぜひ訪れてみてくださいね。
店舗情報
joscille skin&mind/喫茶ギャラリー アピスとドライブ
〒248-0017 神奈川県鎌倉市佐助2-13-13
営業日:金土日祝(11:00〜17:00)
Instagram:@joscille_skin_mind / @apis_and_drive
今井さんが仕事を通じて知り合ったカヒミカリィさんの自然との暮らしがnoteで連載されています。