こんにちは、通グッズ編集部です!
モクテルとは、ノンアルコールカクテルのことで、「mock(模造の)」と「cocktail(カクテル)」を組み合わせた造語。
見た目や味わいはカクテルに似ていますが、アルコールを含まないため、お酒が飲めない人や控えたい人も楽しめます。
健康志向の高まりからアメリカやヨーロッパを中心に市場が広がり、今、日本でも注目が高まってきているのをご存知でしょうか?
そこで今回は、本場アメリカから日本に上陸した【calexo(カレクソ】と【オーガニック蒸留酒のGreenbar】2つのブランドにお話をうかがいました。
オーガニック蒸留酒のGreenbar(左側)とcalexo
カリフォルニア州、オーガニック専業の蒸留所から誕生した【GreenBar】と、同じくLAでノンアルコール飲料ブランドとして誕生した【calexo】。
どちらもオーガニックモクテルという共通点を持ちながら、製法や味はまったく異なります。もちろん、ブランド誕生のストーリーも。
座談会では、オーナーの想いやノンアルコール市場のリアルな声がたっぷり。試飲会はグッズスタッフも参加して、美味しいモクテルの世界を堪能しました!
これを読めば、絶対飲みたくなること間違いなし!
ぜひ最後までご覧ください!
お酒が飲めなくなったバーテンダーが味にこだわって作り上げたcalexo
CALEXO JAPANの岡田俊CEO・President
ーーcalexoからは、岡田さんと北村翔太朗さん(CMO・CCO)にご参加いただきました。calexoとの出会いは、岡田さんがアメリカに住んでいた当時になるそうですね。
岡田:calexoはカリフォルニアで2018年に誕生したブランドです。創業メンバー・CFOである以前の職場の同僚に「ビジネス戦略・拡大を手伝ってほしい」と言われたのが始まりでした。
calexoは面白いブランドで、創業メンバーの一人はブランドンさんというバーテンダー兼デザイナーです。彼はバーテンダーでしたが珍しい目の癌になってしまい、放射線治療で肝臓に負担がかかるため、お酒をやめなきゃいけなかった。でも、彼はナイトライフが大好きだし、飲めないのはやっぱり寂しい。それで、ノンアルコールだけど、カクテルからアルコールを抜く製法じゃなくて、『まったく新しい、イケてる飲み物作ろうぜ』って、いうことでcalexoが誕生したんです。
calexo USA創業メンバーの4人。一番左がブランドンさん
岡田:ノンアルコールを飲んでいてもカッコいい、デザインもイケてる、自分が癌を経験しているから絶対に健康を害すことなく、原料はオーガニックで。砂糖も使わず、ナチュラル100%でいきたいという想いでcalexoは開発されています。アメリカではヴィーガン認証も取得しています。
ーー飲料業界のビジネスピッチコンテスト「BEVNET LIVE NEW BEVERAGE SHOWDOWN 2023」新商品コンペで全米1位を獲得されていますね。『常識を超えた挑戦をした、全体にわたる味のバランスが成功している』などと評価されています。
岡田:アメリカは少し前にコンブチャが流行ったように、美容や健康を意識した商品が増えて、ドリンクにも機能をどんどん付けるようになったので、calexoは逆にそれをそぎ落としたことでコンペに勝ったんだと思います。『単純に味です!』って。これは、バーテンダーをやっていたブランドンのおかげです。
コンペを機に各国からオファーがあり、アジア圏からも注文が入るようになりました。そこで、日本にいる私に『東京でブランドを立たせろ』という話になり、日本法人を立ち上げることになったんです。
今ある3種類のモクテルは、たくさんあるIP(特許)の中からカリフォルニアらしいテイストとして選んだものです。「カリフォルニア大好きだぜ!」って人たちが健康に留意して作ったブランドなので、新しいノンアルコールカクテルで飲む文化を変えていきたいですね。
オーガニック蒸留酒へのこだわりから生まれたGreenbar
Greenbar、輸入元代表の飯島直紀さん
ーー飯島さんは、行政書士をはじめ、オーガニックワインソムリエ、動産評価アドバイザーなど様々な資格をお持ちで、医療機器のレンタルやEコマース事業、コンサルティング業など幅広い事業を手掛けられています。
飯島:Greenbarとは、コロナ禍で売り上げが下がって、色々と模索している時に出会いました。私たちの拠点は千葉県の柏の葉キャンパスにあり、柏の葉は「スマートシティ」を街づくりのテーマに掲げています。自然とサステナブルを意識する環境にあって、どうせやるならサステナブルなことをやりたいと思っていました。
Greenbarは、ボトル1本売れるごとに木を1本植えるという環境への取り組みを行っていて、アメリカでは110万本以上、日本でも、この考え方を継承して、宮城県石巻市の復興祈念公園などに植樹することとしました。これは、おおよそですが、ボトルであればカクテル1杯、缶であれば1缶で、1人1日分のCO2オフセットができるという計算になります。
また、個人的な話になりますが、祖父が造園業をやっていて自分がそれを継げなかったという想いもあり、これは『なんか来たな』と。
幸い、行政書士の資格があるので酒販の免許を取るなどのインフラを整えることは簡単にできましたし、リスクはあるかもしれないけど、ここで「自分のブランドをつくろう」という強い気持ちで始めました。
Greenbarはオーガニック食材やハーブを使ったスピリッツからスタートしたブランドなので、モクテルでもその風味の良さを味わってもらいたいですね。
モクテルはお酒売り場に置いてほしい
ーー日本でも市場が拡大していると感じます。モクテルのブランドとしてどんなことが求められていますか?
岡田:確実に拡大していますね。私たちはレストランもに卸していますが、「お客さんがお酒を飲んでくれないんだ」って話すオーナーさんが多いですね。アルコールで稼ぎたいのに、ノンアルだと選択肢がコーラやペリエなどしかなくて、お酒に比べると単価が低くなってしまいます。
飯島:そうですね。Greenbarは始めはお酒から販売を始めたんですけど、いよいよノンアルも入荷してパンフレットに載せて営業に行ったら、ほとんど全員に「ノンアルくださいよ」って言われましたね。
岡田:アメリカは飲まないことがひとつの文化として根付きつつあって、ノンアルがジャンルとして確立しています。ホールフーズ・マーケットのようなスーパーにもノンアルの棚があるし、1月には、ホリデーシーズンに飲みすぎたから断酒しようという『ドライジャニュアリー』が恒例になってきています。
日本は今、大手のメーカーがノンアル市場を盛り上げようとノンアルバーを造ったりして、ブームに火を付けようとしているので、後はどのタイミングで火が付くか。でも確実に来ると思います。
また、フェス、キャンプ、海など、必ずドライバーさんがいるところにも需要があると思っています。
サントリーが今夏、芝公園にオープンするコンセプトショップ「ノンアル∞STAND by ZEROPPA」
飯島:アメリカの「ノンアルコール」の基準が0.5%未満。日本では、業界団体の自主基準として0.00%でお酒の風味を持つものなどと規定されています。
Greenbarは蒸留酒のメーカーなので、お酒から脱アルコールをしてそのエキスと炭酸でモクテルを作っています。酒税法上は「アルコール度数0%」ということもできますが、微量のアルコールを風味として残しているのでラベルには「0.1%」と記載していますし、大量に飲むと酔っ払います。だから、車に絡むようなところよりは、高級旅館の客室やバーなど、ゆったりすごされる場所に卸しています。
同じ風味のお酒も扱っているので、お店としてもお酒と同じ価格で提供できるというメリットがあるので、そこを強みにしたいなと思っています。
岡田:アルコールとの抱き合わせは強いと思います。私たちは、「これはお酒の棚に置くの?ジュースじゃないの?」ってよく言われるので。
飯島:私たちも言われますね。お酒の棚に置いてほしいと言っています。
ーー選択肢が増えることは、ノンアルユーザーにとってメリットしかないように感じます。
岡田:女性のほうが興味を持つ人が多いですね。特に、妊娠中や授乳中にはニーズが高いです。店頭で販売していると、若い世代は飲む文化そのものが違ってきているとも感じます。
お酒を飲むにしてもストーリー性を大事にしている。時代が変わってきているなと思います。
同年代には、お酒とお酒の間にcalexoを飲むことをおすすめしたいです。一本チェイサー代わりに挟んでおくと、翌日のパフォーマンスが違います(笑)
飯島:早く飲んでみたいですね(笑)
岡田:ですね!飲みましょう!(笑)
お酒っぽい!で、盛り上がって酔えますね
ーーここからは、グッズスタッフも交えて試飲会をさせていただきます。乾杯!
岡田:calexoはドライな味わいなので食事と合わせやすいです。味は3種類あって、グレープフルーツの風味を感じる「シトラスローズ」、マンゴーとパイナップルを感じる「セミトロピック」、キュウリとジンジャーが入った「キューカンバーシトロン」です。
どんな食事と合わせるかというよりは、順番に食前、食後、食中のような飲み方がおすすめしやすいかなと思います。
飯島:「シトラスローズ」は0.0%とは思えないですね。夏によさそうです。
岡田:はい。「シトラスローズ」と「セミトロピック」は人気ですね。一方で、料理人などプロの方には「キューカンバーシトロン」の味の組み合わせが好評です。
今はイタリアンのお店が多いですが、焼き鳥やグルメバーガー系、実はお寿司にもかなり合います。
グッズ:「キューカンバーシトロン」は飲んだことのない味ですがめちゃくちゃ美味しいですね!
岡田:新しいカクテルの味なんですよ。コアなファンが多いです。
グッズ:そうですね。ジュースでは絶対ないですね。さっぱりしているし、ドライだとおっしゃる意味が分かりました。でも、どれも果物の甘みをちゃんと感じます。
岡田:砂糖を使っていない、自然な甘みなんですよ。3本ともに40kcal以下ですし、防腐剤もグルテンもフリー。からだにいいので、スポーツやサウナの後にもおすすめです。
グッズ:Greenbarさんのモクテルは「ジントニック」「ラムコーク」「ハイビスカクテル」と、お酒の名前なので味がイメージしやすいですね。
飯島:代替として分かりやすいのはジントニックで、比率的にやや注文が多いですね。珍しいハイビスカスのリキュールがあってそれが人気なので、その流れでハイビスカス(UN SPRITTZ)も人気です。バーで出されるような食事ならなんでも合うと思います。
オーガニックのアルコールは総じて優しく、かつ、原料がオーガニック素材のみなので、そこから脱アルして作ったこのドリンクも、優しく、まろやかな風味になります。
グッズ:「ジントニック」は、お酒としか思えない。酔えちゃいそうです。「ハイビスカス」は色もきれいですね。
岡田:「ラムコーク」は、香りがめちゃくちゃラムコークですね。
飯島:これも優しいコーラなんです(笑)オーガニックハーブは農薬を使わないで育てると香りをよけいに発して、お酒にした時に風味がしっかり出るので、アルコールを飛ばしても風味が残るんです。
グッズ:喉ごしがいいですね。コーラが強すぎず、ベタベタした感じもないですね。
火が付きはじめたモクテル市場
ーーGreenbarさんは今、クラウドファンディングで350ml缶の国内製造を予定されていますね。
飯島:柏の葉キャンパスのクラフトビール工場で製造できそうなので、今年中に出すことを目標に準備しています。気持ちとしては、よりサステナブルなブランドにしたかったので、カーボンニュートラルに徹底的に向き合い、輸入時の船輸送のCO2削減にもこだわるという想いもこめてユーザーさんのニーズに応えたいと思っています。
岡田:calexoも今の缶の細さ(355ml)だとコンビニはNGだったりするので、国内生産についてはすごく気になります。
飯島:それもありますね。地元だから話しやすかったというのはありますが、最初に声をかけたところは最低本数が多すぎたんですが、できそうなところが見つかってよかったです。
ーーニーズとしては、夏よりもホリデーシーズンのほうが高いでしょうか?
岡田:calexoは、一番多いのはやはり夏ですね。サーフィンのようなマリンスポーツとの相性もいいと思っていまして、この夏はビーチラウンジなどで取り扱っていただけるよう計画中です。
飯島:Greenbarは有機JAS認証を取得しているので、ノンアルとオーガニックの掛け算で広がればと思っています。今は大きいところだとビオセボンで取り扱われていますが、オーガニック市場も一緒に拡大してほしいと思っています。
グッズを通して、九州のオーガニックスーパーで取り扱いが始まり、instagramで宣伝もしてもらえて嬉しかったですね。
岡田:calexoはレストラン系に営業していますが、ブランドを維持しながら個別の店舗に当たろうとするとマンパワーの問題がありますよね。
飯島:そうなんです。飲食系の流通さんにお願いしてもなかなか上手くいかないですね。
岡田:だからグッズに出店してみて、エステサロンや歯科医院からの注文があったのは嬉しい驚きでした。
飯島:最終的には普通のスーパーに並ぶことを夢見ています。
岡田:うちの商品だけで棚がつくれないから、他のブランドも一緒にほしいと言われることがあるんですけど、お声がけしてもいいですか?
飯島:もちろん!ぜひお願いします。
ーーこの夏は、ぜひ様々なモクテルを味わってみたいと思いました。
calexoさん、Greenbarさん、ありがとうございました!
≪ブランド情報≫
calexo(カレクソ)
オーガニック蒸留酒のGreenbar