架け箸は、
①大量生産・廃棄型ではなく、小規模で顔が見える直接取引
②文化の発信と平和構築というフェアトレードの役割
を大事にしています。
①
世界は既に物で溢れています。
単に沢山の商品を作ってしまえば、環境破壊やゴミ問題に繋がります。
ですので架け箸では、パレスチナで育てられている「オリーブ」という自然素材かつ剪定材と、域内で出る残布から、愛着を持って、老若男女問わず、長く使えるものを厳選しています。
更に、26歳の私が生まれた頃には日本の一般庶民の暮らしは何不自由ないものになっていて、周りには当たり前にものがありました。お箸ひとつとっても、どこでどんな風に作られてここにあるのか、全く生産が見えていないことに、年を重ねて気づかされました。
架け箸では、離れてしまった消費と生産の距離を近づけるため、私自身が顔の分かる団体、個人と協業して直接取引を行っています。
こうした”小さなお買い物”をお客様にも一緒になって楽しんでいただいていることが、この仕事を始めた喜びです。
②
フェアトレードは海外からものを運ぶという面では環境負荷をかけています。
しかし架け箸では、距離感よりも、規模感を重要視しています。
大量生産型ではない、小さな経済圏。
顔の見える売り買いと循環を中心に、暮らしをつくっていきたい。
そのなかに、海外の人達との繋がりを持つことはとても大切だと思っています。
なぜなら、日本は日本だけで成り立っている訳ではないからです、
国際政治では簡単に戦争が起きて、私達民間人が犠牲になります。
戦わないためには、お互いを知るチャネルが不可欠で、それが無くなれば対話できる場所はありません。だからこそ、小さな経済圏のなかに、きちんと海外との繋がりを散りばめて、
私達はパレスチナ文化の発信を通して、草の根の平和を耕したいと思っています。