様々な手仕事のカットが施されたオーナメントです。
◆オリーブウッドについて
パレスチナ一帯はオリーブの原産地で、その栽培の歴史は古く紀元前にまで遡るほど(樹齢数千年の古木も生えています)。
ドライブすると右も左もオリーブ畑で圧巻です。
毎年秋にオリーブの収穫があり、その後木の健康を考えて剪定をします。剪定された枝や幹は木材業者→木工房へと渡り、
ひとつとして同じ木目がない個性的な工芸品・日用品に生まれ変わります。
◆作り手「Holy Land Handicrafts Cooperatives Society」について
中東で一番古い世界フェアトレード連盟(WFTO)加盟団体であるこちらとは「フェアトレード団体を探していて」と連絡した現地の方を通じて繋がり、協働がスタートしました。オリーブ木工はこの地域一帯の伝統産業のひとつ。工房を訪ねるとオリーブの木の香りのなかで商品がひとつまたひとつと生み出されています。工房の人達が出入りする事務所は賑やかに仕事の会話が飛び交い、まとめ役のアミラさんとバスマさんが完成した商品を日本に送り届けてくれています。
◆パレスチナの状況とは
パレスチナがどんな場所なのか、どんな暮らしと問題を抱えているのか、身近な方は多くないと思います。
架け箸代表の私髙橋はホームステイをきっかけに現地に出会いました。
それまでは紛争のイメージが強く、暮らしの想像はまったくつきませんでした。
滞在記を読んでいただくとより旅気分になっていただけるかと思いますが、
(https://note.com/kakehashi_pale/m/m70c26db08307)
パレスチナは結構大阪感が強く、悪く言えばおせっかいで、良く言えば外国人でも受け入れてもらえるそんな場所です。
風景も食べ物も歴史の薫りがして、現地の方々も土地の文化に誇りをもっています。
19世紀末、色んな宗教が隣り合って共存していたこの地域に「ひとつの民族だけでできた国」を作る運動が
西洋からやってきて、パレスチナは占領下に入り、自由が手に入らないなかでも生活は続いていき、
私はそんな土地を訪れて、人、文化、自然が当たり前に大切にされる世界で暮らしたい、この人たちと掛け算で仕事がしたい、そう思って架け箸を立ち上げました。