ブランドについて
木曽漆器伝統工芸士が率いる大河内家具工房が、300年の伝統ある木曽漆器の技術と美しさを未来につなげていくために立ち上げた、日用品のオリジナルブランド。
NOKOは、木曽平沢で古くから作られてきた 宗和膳に着想を得ています。
宗和膳とは、江戶時代の茶人、金森宗和が好んだと言われているお膳。
伝統の「挽き曲げ」の技術 によって美しくカーブした脚が特徴です。ブランド名のNOKOは、「挽き曲げ」を行う際に職人さんが使う、細いのこぎりから取りました。
ブランドオーナーについて
大河内 淳
ATSUSHI OKOUCHI
愛知県出身。アウトドアが好きで、自然の中で生活したいという思いから勤めていた企業を退職し、学生時代に暮らした信州の地で木工の道へ進む。
塗装会社を経営していた父の「塗装の原点は漆」ということばに影響を受け、木曽で漆器技術を取得し13年間漆器問屋で職人、工場長を務める。2011年、大河内家具工房を設立。飾らない人柄で、若い世代に木曽漆器の伝統技術を伝え、2018年NOKOを立ち上げる。
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ブランドストーリー
なぜやっているのか
なにをやっているのか
製品へのこだわり
どんな方に支持されているのか
木曽漆器の美しさと、それを作る職人の技を次世代に伝えたい
澄んだ空気と清らかな水が流れる長野県塩尻市木曽平沢。豊富な木材資源を背景に、漆塗りのメンパ(弁当箱)やお膳、座卓などの工芸が盛んな地ですが、生活様式の変化に伴いお膳を使う習慣はなくなり、その作り手も高齢のため引退してしまいました。
NOKOは、300年の伝統がある木曽漆器、先人たちが培ってきた様々な技術を少しでも未来につなげていきたいという想いから誕生しました。
漆には耐水性があり、天然の抗菌作用を持ちます。木の呼吸を妨げないよう漆を重ねて擦り込んで塗ることで、使うほどに味わいが出る製品が出来上がります。
私たちは、木が好きで、山が好きで、作ることが大好きです。
そんな想いを持つ作り手が一つひとつ丁寧に作っています。無名の職人たちがつないできた職人技で作られた「NOKO」を、ぜひ手にとってみてください。
最小のエネルギーコストで最上のものづくり
木曽谷に育つ木曽檜(木曽ヒノキ)は、この地域に生息する天然ヒノキだけを指す、希少な木材です。
傾斜が険しい木曽の山は、雨が多く、特に冬は厳しい寒さと深い雪に包まれます。厳しい自然環境の中、木曽檜は、他の土地で育つ檜の2倍も3倍もの時間をかけて、ゆっくり、ゆっくりと生⻑し、緻密で美しい年輪を刻むのです。
先日、木曽森林管理署(木曽地域の国有林を管理)から出たウダイカンバとブナを購入しました。 2年間、自社で乾燥させ木の水分を飛ばします。乾燥した木を加工し、2年後、NOKOのコーヒ ードリッパーになるのです。 自然と付き合っていくのは、この位ゆっくりとした時間の感覚が必要なのだと思います。
日本には豊富な森林資源があるにも関わらず、主な木工会社は海外から木材を調達し製品をつくっているのが現状です。地元でとれた木材を使った「地産地創」は、最も少ないエネルギーコストで製造することになります。
近くの山で取れた木を、地元の製材所が加工し、大河内家具工房の若い職人たちが木地を作り、木曽平沢の漆職人さんが漆を塗って完成させる。モノづくりとは、本来そういう小さな地域で回してきたものであり、反対に進んでいく現状を少しずつでも軌道修正していきたい。その取り組みを、NOKOというプロジェクトを通して実現したいと思っています。
「カブセル 弁当箱」
伝統的な挽き曲げの技術を用いた、優しいカーブが特徴の木曽檜(木曽ヒノキ)のお弁当箱。底が丸くなっているからご飯が食べやすく、おかずがとても詰めやすい。伝統工芸士である大河内が、毎日、息子のお弁当をつくっていた暮らしの中から生まれたプロダクト。自然のものに触れてもらいたいという思いから、口に入れるものが触れる部分にはウレタンを使わず、漆のみで塗装。蓋と本体との間の1cmが、ごはんをつぶさない為のこだわり。自身が一番の使い手だからこそつくることができた、暮らしに寄り添うお弁当箱です。
適度な吸湿作用があるので、小さなおひつのような効果が生まれ、ごはんがべとつかず美味しくいただけます。普段のお手入れもしやすく、漆の持つ天然の抗菌作用によって中のものを新鮮に保ってくれます。
「イレル 珈琲ドリッパー&スタンド」
長野県白馬村で本格的なカフェを営む知人に依頼されたことで生まれた、無垢の木から削り出したコーヒードリッパー&スタンドのセット。緻密な木目が特徴です。
熟練したろくろ職人がひとつひとつ削り出し、スタンドには「挽き曲げ」技術を使った、大量生産できない逸品。
ドリッパーは市販のフィルターの角度に合わせて試行錯誤を重ねた独自のリブ形状によって、スムーズなドリップを誘導します。また、口に入れるコーヒーが触れるため、天然素材である漆で仕上げています。
木のドリッパーで淹れるコーヒーは、ゆっくりとお湯を落とすことで口当たりよく仕上がります。初めて使用する際は、お手持ちのコーヒーでドリッパーを煮出してからお使いください。使い続けることで味わいが増すので、長く愛用していただきたい一品です。
「カブセル 弁当箱」
40代~50代の主婦層が多く、高校生から大学生(あるいは新社会人)の子ども用にと購入される方が多い印象があります。最近は口コミで購入していただける方もちらほらいらっしゃいます。他にはあまりない形をしているのも特徴でもあり、私も息子が高校生の時にこのお弁当箱を持たせていましたが、それを見たクラスメートが購入してくれたのがとても嬉しかった思い出があります。
「イレル 珈琲ドリッパー&スタンド」
スタンドとセットでインテリアとしても十分見栄えがするとおっしゃる方が多いです。購買されるのは男性(30~40代)が多いのですが、展示会などでは女性の方がむしろ注目してくれます。
食後は欠かさず珈琲を淹れるという60代の女性が、「味わいが丸くなりとても飲みやすくなる」とおっしゃっていました。
アウトドア好きの30代男性は、ドリッパーだけを持ち歩きマグカップに直接淹れる使い方をするそうです。落としても割れず、コンパクトさをとても気に入っていただいています。
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