◆受動的な学びから主体的な学びへシフト
今回、哲学者トランプを開発した理由の1つに、「学習効果の高さ」があります。
トランプは「体験しながら学習する」のに、非常に適したツールです。トランプを使った学びの場は、子供の教育から、大人の教育現場でも年々増えています。
アクティブラーニング(Active Learning)とは、参加者を中心とした学修を指し、ケースメソッド(1921年にハーバードビジネススクールで誕生)はその代表的な手法として知られています。
講義を聞くだけ・本を読むだけでは、10%以下という低い定着率なのに対し、グループで討論したり体験をしたりすることで、定着率が75%まで高くなる、とされています。
遊びや体験しながら学ぶことで得られる効果が既に実証済み。
ですから、「体験」による学習方法としてトランプを採用しました。
また、トランプゲームをしていても待ち時間の間に哲学者の言葉に触れことができたり、上記で提案しているNormalモードや鬼モードでの遊び方をすることで、思考力・創造力・言語化力を鍛えることができます。
このトランプには哲学者達の言葉をのせていますが、その言葉の意味や解説はのせていません。
なぜなら、意味や解説をのせることで「わかってしまう」とそれ以上に思考を働かせることはないからです。
このトランプをぜひ、「知識をふやす」ためでなく「思考する」ためのツールとして活用して下さい。
興味をもった哲学者や言葉の意味をご自分で調べたり、意味を考えたり、自分なりに解釈をしてみる、それも「思考力、創造力、言語化力」を鍛えるひとつになります。 だれかの解説の受け売りでなく、ご自身で「思考し、創造し、言語化する」ことを楽しんでいただければと思います。