３つの柑橘を含む12種類のボタニカルを使用したオイル・リッチな香り高いウェールズ産プレミアム・ジン。トニックで割ると最高です。 In the Welsh Wind蒸留所初めてのオリジナルブランド「シグネチャ・スタイル・ジン」 「シグネチャ・スタイル・ジン」を手がけるのは、イギリス・ウェールズの西海岸にある「In the Welsh Wind蒸留所」。 直訳すると「ウェールズの風の中で」という意味で、名前の通り自然豊かな環境の中でスピリッツを製造しています。 美しい浜辺の近くに構える小さな蒸留所は、エレン・ウェイクラムさんご夫妻が運営しています。 2018年に開業したIn the Welsh Windは、ビジネスを軌道に乗せるために OEMでさまざまな他社ブランドと協力し、多くのジンを製造してきました。 （OEM：酒造メーカーが他の企業のブランドで酒類を製造すること） リニューアル前のNTGの蒸留酒の製造も、本蒸留所が担っていました。 2年間さまざまな経験を積み、2020年、満を持して自社初のブランド「シグネチャ・スタイル・ジン」が完成。 「signature（シグネチャ）」（署名・サイン）となるべく名刺代わりに、 ウェールズへの想いが詰まったオリジナルのジンを発表しました。 「シグネチャ・スタイル・ジン」誕生の秘密 このジンは19世紀のウェールズ西部の港と、ウェールズの伝統食であるケーキから インスピレーションを受けてつくられました。 蒸留所から4〜5キロメートル先に港町があります。 この港町ニューキーには、19〜20世紀にかけて世界各地から貨物が運ばれました。 イギリスでは収穫できない高価な柑橘類やスパイスが荷揚げされ、 世界中から船舶が集まり、さまざまな物資が行き交い賑わっていたのです。 イギリスの海洋貿易の深い歴史と、古くから国民に親しまれる 伝統的なお菓子・ウェルシュケーキやティーケーキ。 エレンさんは2つのモデルから着想し、ボタニカルの構成を決めました。 厳選された12種類のボタニカル 「シグネチャ・スタイル・ジン」は、贅沢に12種類のボタニカルを使用しています。 ・カシス ・グレイティー（アールグレイの茶葉） ・ジュニパーベリー ・スイートオレンジリボン ・ビターオレンジリボン ・レモンリボン ・月桂樹の葉 ・メドウスイート ・アンジェリカルート ・ナツメグ ・クローブ ・ジンジャー いずれのボタニカルも高品質なものを厳選していますが、 とくにこだわったのは「カシス」と「グレイティー」です。 ほしぶどうのように乾燥させたカシスは、一度紅茶に浸して使用しており、 ジンの味わいに深みを加えています。 グレイティーは、イギリスの紅茶文化やかつての海洋貿易を連想させるボタニカルです。 19世紀のウェールズの港では、柑橘類や香辛料など、当時はまだ貴重だった食材が届いていました。 その時代のプレミアムなイメージを重ねて、 ジンにはスイートオレンジ、ビターオレンジ、レモンと贅沢に3種の柑橘類を用意しました。 オイリーな芳香が漂う乾燥させた皮だけを使用しています。 「シグネチャ・スタイル・ジン」の濃密な味わいの秘密 「シグネチャ・スタイル・ジン」の特徴は、濃密な味わいと軽やかな舌触りです。 この独特のテイストは、製造工程での特別なこだわりから生まれています。 通常のジンよりもボタニカルを多めに配合し、蒸留前の浸漬時間を長く取って植物由来の油分をしっかり抽出。 独自の製法により深くオイリーなコクが生まれることで、飲み応えのある仕上がりになります。 トニックウォーターを注いでジントニックにすると、液体がほのかに青みがかった色に変化します。 これは「ルーシング現象」と呼ばれるものです。 それまでアルコールに溶けていた精油成分が、 アルコール度数の低下で水に溶けきれず細かな粒子となって現れ、光を乱反射して起こります。 ルーシング現象は、とくに精油成分を多く含むお酒に見られます。 ジンの製造へのこだわりを、視覚的にも楽しめます。 ストレート 開封した瞬間、爽やかで奥深い香りがします。 ジュニパーベリーの清涼感に、柑橘類の爽やかさ、カシスのほのかな香りとスパイスの温かみ。 複雑ながらもキレイにまとまっている、不思議な印象です。 口に含むと、舌に滑らかな質感を感じます。 最初にジュニパーの爽快感が広がり、次にスパイスの温かみがじわっと現れ、 最後にカシスの甘い余韻が長く続きます。 全体的にグレイティーの上品な渋みも感じられ、非常に奥深い味わいを楽しめます。 ロック 氷を加えると甘みが抑えられ、より引き締まったドライな印象になります。 グレイティーの渋みも心地よいアクセントとなり、飽きない仕上がりに。 真夏にグッと冷たいジンを飲みたい方にはおすすめです。 ジントニック トニックウォーターを加えた瞬間、前述のルーシング現象により液体がほのかに濁ります。 視覚的な変化も楽しみながら味わってみてください。 スパイスの温かみも程よく残り、深みのあるジントニックです。 口当たりは優しく、それでいてプレミアムな味わいをぜひお楽しみください。 中でも、ストレートで飲むのがおすすめです。 ジン特有の薬っぽい苦みも突出せず、他のボタニカルと非常に上手く調和したバランスのとれたジンです。