サイズ58cm、ブリム幅5.5cm
手染め麦ブレード
中折れ ティアドロップ
<特徴その1>
麦ブレードを生葉の藍と発酵藍の2種類の手染めをして、無地の麦ブレードと
3種類で繋ぎ縫いしてあります。
とても手間のかかる作業ですが、他にない帽子に仕立て上がりました。
<特徴その2>
麦は天然素材なのでとても涼しく被っていただけます。
<この作品について職人から一言>
材料は3つの麦ブレード。
一つ目
小田原の耕作放棄地で育てられた藍の生葉を摘み取り、
すぐに染めた麦ブレード。
二つ目
いわゆる「藍染」は発酵した藍を使い染めています。
三つ目
無地の麦ブレード。
生葉の藍染めは収穫できる夏のみと季節限定です。
優しい色ですね。
発酵藍染もさすが。Japanese Blueと時に呼ばれるだけあって、いい色です。
ブレードミシンという特殊なミシンを使って、
麦ブレードと呼ばれる紐状の材料を登頂部分からぐるぐると縫います。
木型に合わせて、手の角度や力の入れ加減で形を作る。
初めて見た時には陶芸のようだとも思いました。
ブレードミシンはもう作っているメーカーがほとんどなく、
帽子職人は皆さん引退した先輩から譲り受けたりして何とか手に入れて、
何十年か前のミシンを直しながら使い続けています。
私の相棒も年季の入ったおじいちゃんミシンです。
今回この相棒と作ったこの帽子は「繋ぎ縫い」という手法を使っています。
私自身が考案したもので、今のところ他で見たことはありません。
もちろん、広い世界中で私より先にやった人がいるかもしれませんが。
手染めした麦をわざと細切れにして、無地のブレードと交互に繋ぎながら縫って
渦のような模様を作りました。
本当に手間もかかりますが、いい味の帽子になったと思っています。