南木直樹
Namiki Naoki
帽子職人としての始まりは、幼稚園児の夏の麦制帽を縫うことでした。
ブレードミシンは特殊なミシンで、例えれば陶芸家のように手の角度と気持ちで麦の紐を帽子に変えていきます。
思うように縫えない中、いつも園児と親御さんの喜ぶ顔を思い浮かべ、
「この帽子が大切な思い出の一つになるんだ」と思い、格闘していました。
数少ないブレード職人の匠である師匠は「力を抜いて、ミシンが縫いたいように縫わせて」と言って簡単そうに縫います。
「やっぱりMade In Japanはすごいな」と今でも思うのです。
こうしてMade In Japanの片隅に参加させていただけていることに心から感謝しています。
帽子を作る前に心がけていることは、
この感謝を忘れず、「丁寧に。手を抜かないこと。」
そして
「ほんの少しだけ、さりげなく目を引くための魔法の粉を用意すること。」
そんな魅力を感じていただけたら嬉しいです。