《カンポットペッパーでカンボジアの未来をつくる》
カンポットペッパーの美味しさは、他に類をみないものです。
タイムズ誌に「普通の胡椒がテーブルワインならば、
カンポットペッパーはボルドーワインに称する」と紹介されるほどで
芳醇な香りや味わい、お料理を引き立てるまろやかな辛さが特徴です。
代々の胡椒農家による「伝統農法」と、胡椒栽培に最適な
気候や土壌条件により「美味しい胡椒」となることが認められ、
2016年、EUの地理的表示保護(PGI)を受けました。
胡椒では世界でたった2例しかありません。
カンポットペッパーの歴史は、カンボジアの悲劇からはじまります。
フランス統治時代から、カンポットは良質な胡椒の産地として知られ、
ヨーロッパの高級レストランがこぞって買い上げていました。
しかし1970年代の内戦で多くの農民が故郷を追われ、
胡椒の木は伐採されるか手つかずで枯れていきました。
2000年になって農民が戻り、代々伝わっていた農法で再び
胡椒栽培をはじめます。カンポットペッパー協会という団体を作り、
自分たちの大切な胡椒を守り、育て、品質を保証するかたちで
世界にもう一度送り出そう、と強い思いで活動を行いました。
時を同じくして、カンポットの大自然に強く惹かれ
移住を決めたヨーロッパ人の夫妻がいました。
国の歴史に心を痛め、
カンポットの胡椒の美味しさに感銘を受けた2人は、
カンポットペッパーの復活と振興に人生をかけることを誓い
ラプランテーション農園をつくります。
PGIの取得にも尽力しました。
現在は、カンポットペッパー協会の主要メンバーとして、
品質向上や、国際的なプロモーションを積極的に行い
カンボジアの人たちの誇りと希望につなげる活動しています。
カンポットペッパーの明るい未来は
カンボジアの明るい未来と信じて。