スープカレー奥芝商店では飲食店として現在12店舗展開を行っております。
その中の1店舗として社会に貢献するべく、2014 年 12 月に高齢者が生き生きと働くことのできる飲食店「奥芝商店おくしばぁちゃん」をオープン致しました。
当時、総本店が 10 周年を迎えたころ、“会社として 10 年間も存続することは素晴らしいことで、それはお客様や地域の方々のおかげ”という感謝の気持ちを社員一同、強く感じました。
そして、自分たちは社会に対して、どのようなお返しができるのだろう?と考えた結果、超高齢化社会へと向かっていくこの世の中で、「高齢者が働ける場所が必要」なのではないか、という答えが出ました。
相対的貧困率は、女性も、男性も、高齢期には増加していきます。特に女性は、高齢期の貧困率が高く、75 歳以上は 25%を超えます。なんと、4名に1名が貧困状況なのです。
厚生年金や国民年金といった公的年金制度がありますが、それらが保障する年金の金額は、現役世代の収入に比べれば圧倒的に少ないのです。
日本の高齢者世帯は、収入の 63.6%を公的年金に頼っており、高齢者世帯の半数は公的年金以外の収入がない
という実態がありますが、世の中に働き口がないことが大きな原因としてあげられます。
奥芝商店では北海道の食の魅力を伝えていくと同時に、高齢女性の働く場所を提供し貧困をなくしていきます。
また、仕事を通して生きがい・やりがいを感じ、誰かに必要とされることは、心の健康にも繋がります。
主婦としての経験値を活かせる飲食の業務は、まさに年齢層の高い女性にはぴったりな仕事でした。子育てを終えてからの“第二の人生”として、働くことを楽しんでいる方ばかりです。
まだまだ働きたいという、生きがいに弊社も応えながら、無理のない労働環境を提供していきたいと思っています。