ブランドについて
価値が付きにくい規格外の木材を活用し、一つひとつ昔ながらの手作業で木の器に仕上げていきます。
木のフェアトレードで森と日本の手仕事「木工ろくろ」を守ります。
規格外の木を林業の方から直接購入しているので、木の種類は「広葉樹」と集約しています。大きなくくりによって生産の効率化と製品の供給を安定させています
伝統工芸の「木工ろくろ」の技術を使い一つひとつ手作業で作っています。
器に自然素材の「黒漆」を塗り、自然にも人にも優しい製品です。
ブランドオーナーについて
堆朱 杏奈
Anna Tsuishu
東北芸術工科大学で漆芸を学ぶ。
在学中に体験した東日本大震災から「食事の時間」は一日の中で人と関わるかけがえのないものではないかと思い器を作ることを決意。
石川県山中漆器産業技術センターにて伝統工芸の木工ろくろを学び
かねてから師事していた辻新太郎の元で4年間修業。親方の仕事を引き継ぐ形で独立。
9年漆器産地で原木不足や後継者不足等の問題を目の当たりにし、解決策の一手として「しんこきゅう」を立ち上げる。
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ブランドストーリー
なぜやっているのか
なにをやっているのか
製品へのこだわり
どんな方に支持されているのか
「木のフェアトレードで森と手仕事を守りたい」
国産の木材に価値が付きにくいことはご存じでしょうか?
林業で伐られた木には規格外で売るどころか廃棄のためにお金がかかる現状にあります。この状況では森の整備が行き届かず森が荒れ土砂崩れの災害を防ぐことが出来ません。
また、漆器産業の町に暮らして仕事をしていく中で今の体制では後世に繋いでいくことはとても難しいと感じたからです。問題は「材料不足」です。
林業では木を捨てるのに困っているのに対して、漆器産業では木が不足している矛盾点が生じています。これらを解決するために「しんこきゅう」を立ち上げました。
木に価値をつけるためには「木に合わせたモノづくり」が必須です。
そのために以下の3点が「しんこきゅう」の特徴になります。
1「広葉樹」と大きなくくりに集約すること
2小径木でも幅広い製品を生み出すため「特殊な製材方法」を用いる事
3小ロットにも対応できる「手仕事」で制作すること
林業で伐られた木には細い木、バラバラの樹種などなかなか効率よく製品化することはとてもとても難しいことです。しかし工夫次第で木に価値を生み出すこと、昔ながらの手仕事を守ることが可能なのです。
こだわりは製造方法だけでなくすべての器に「黒漆」を用いています。漆は「漆の木」の樹液です。メープルシロップをイメージするとわかりやすいでしょうか。
漆は抗菌作用があるため洗剤を使わず洗うことも可能です。
Bowl/お椀
Bowlはスープを入れる印象が強いと思いますが、「白米」のお茶碗として使っていただくとお米の白さが際立つだけでなく、漆が水分(蒸気)を吸収するため炊き立てのご飯を入れてもべちゃ付きにくくおいしくご飯を召し上がっていただくことが出来ます。
Grass
木製品は熱伝導が伝わりにくいため「さめにくい」「器が熱くならない」という特徴があります。このGrassは特に足が細くなっているため握りやすく熱を感じることがなく安心して持つことが出来ます。
このブランドは走りはじめたばかりです。これからどんな方に使っていただけるかわくわくしています。
またひと昔の日本人は「山と共存」していました。暮らしの中で山はなくてはならない存在でした。しかし今人の生活から山は遠ざかっています。けれど今でも人は森からの少なからず恩恵を受けて生きています。なかなか日常では感じることが難しいかもしれません。したがって森からの恵みを食器を通して感じていただきたいです。
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