こちらの商品は、生ハムスライスパック50ｇ入りです。 薄くスライスした生ハムを並べ、一段毎に透明シートを挟んでありますので、剥がしやすくなっています。 南ぬ豚は「ぱいぬぶた」と読み、沖縄八重山地方の方言です。南ぬ豚は石垣島で育ち、アグー豚のF１種（雄の沖縄アグー豚と雌の西洋豚を掛け合わせたハイブリッド）で、沖縄県により管理、登録された豚です。 沖縄アグー豚は、繊維がきめ細かで、脂肪の融点が低いのが特徴で、特にオレイン酸が三元豚と比べ３～４％高い為に口溶けが良く、生ハム向きの豚肉と言えるでしょう。南ぬ豚もその沖縄アグー豚の形質を受け継いでいます。 南ぬ豚の特徴は、地域循環農業から出てくるパイナップルの絞り残渣を発酵させたものを与えている事です。それにより、より脂肪が柔らかく肉は甘くジューシーになります。 当工房の南ぬ豚の生ハムは、流通上の理由により日本ではあまり作られていない、蹄と皮つきです。これは本場スペインでの形態と全く同じものです。蹄と皮がついている事で、塩漬けや乾燥熟成が過度に進行しないので、脂肪がジューシーで肉質が均一な傾向に仕上がります。 当工房の製法（醤油麹菌と白カビの２段階発酵）で作る生ハムは、うま味が強く、食味的には甘く感じるのですが、南ぬ豚はより上品なうま味（甘味）が口の中にふわっと広がり、しばらくは余韻が残ります。その奥にはどこかパイナップルのフルーティさも感じられる事もあるでしょう。発酵の香りと相まって、初めて体験する様な生ハムに仕上がっています。