2015年大地震からの復興に苦しむネパールは、文盲率50%以上、1日2ドル程度の収入の家庭が全体の70%以上、という世界の最貧国の一つです。
電気の普及率は100%に満たず、停電が数時間続くこともしょっちゅうといわれています。そんな中で2015年に起きた大地震からの復興のために、適正価格で仕入れたコーヒー豆が、現地での復興と生活の大きな糧になっています。現在、すでに日本に輸入されている豆を売り切ることで次の仕入れが行え、停電に影響を受けない発電機の購入に充て、台所と子ども部屋に灯りをともすことができます。
港がないネパールからの輸入は難しく、運送費が高いのもたいへんな障壁。ネパール・グルミ郡は、首都カトマンズから車で12時間、300km離れた場所に位置し、亜熱帯の温暖な気候と多様な生物環境に恵まれた地域です。面積の37%が森林と草原に覆われ、55の生産者組合と1,500名のコーヒー生産者が標高1,200メートル以上の高地で、無農薬で丹念にコーヒーを栽培しています。
リシケシュ農園でパーチメントまでの加工が行われ、その後カトマンズのブッダ工場で最終工程が施され、空輸されています。認証はされていないものの、有機栽培が行われています。
ネパールの豆は、フレンチロースト(深煎り)にすると癖のないコクとまろやかな苦みが引き立ちます。浅い焙煎は良さを引き出すことが難しく、お薦めしておりません。生産者支援の視点だけでなく、需要と供給のバランスがこれから大きく崩れるコーヒー豆の世界では、こうした歴史の浅い栽培国をいかに助けるかがキーになると考えています。
貴社のシールなどを貼り付けてオリジナルノベルティなどにも使用できるように白袋無地の商品も選択いただけます。