サイズ58cm、ブリム幅後ろ4.5cm前5cm
手染めブレード
中折れ ティアドロップ
<特徴その1>
麦ブレードを手染めし、白晒しの麦ブレードと交互に繋ぎ縫いしました。
手間のかかる作業ですが、他にない帽子に仕立て上がりました。
水墨画のような和の要素も感じられると思います。
<特徴その2>
麦は天然素材なのでとても涼しく被っていただけます。
<この作品について職人から一言>
自分の中では密かに宗達シリーズと高名な画家のお名前をつけて呼んでいる作品の一つです。
ブレードミシンという特殊なミシンを使って、
麦ブレードと呼ばれる紐状の材料を登頂部分からぐるぐると
渦のような形で縫います。
木型に合わせて、手の角度や力の入れ加減で、形を作ります。
初めて見た時には陶芸のようだとも思いました。
ブレードミシンはもう作っているメーカーがほとんどなく、
帽子職人は皆さん引退した先輩から譲り受けたりして何とか手に入れて、
何十年か前のミシンを直しながら使い続けています。
私の相棒も年季の入ったおじいちゃんミシンです。
今回この相棒と作ったこの帽子は「繋ぎ縫い」という手法を使っています。
私自身が考案したもので、今のところ他で見たことはありません。
もちろん、広い世界中で私より先にやった人がいるかもしれませんが。
手染めした麦をわざと細切れにして、無地のブレードと交互に繋ぎながら縫っています。
手間もかかりますが、いい味の帽子になったと思っています。
「さりげなく目を引く」帽子になってくれたらと願いながら仕立てました。