会社が2期目に入った際、代表が言った 「何か手触り感のある事業を始めたいね」 という一言。
コンサルと教育という全く別の業界で社会人経験を経てきた2人、もちろん2人ともものづくりや販売を経験したこともありませんでしたし、そもそも何を作るか、そこからのスタートでした。
私たち2人らしいブランド、私たちだからこそ世に届けられるもの、と思いあぐねていたある日、仕事を終えて自分のふくらはぎを見ると今まで見たこともないほどの浮腫みに自分でも驚きました。
その日を思い返すと、1日中パソコン作業に夢中で休憩を一度もとっていませんでした。
これまでの養護教諭の仕事では生徒の来室があればパソコン作業をしていても中断して対応したり、学校中の石鹸の補充や水飲み場の点検をしたりと、1日中座り仕事をするということはほとんどありませんでした。
また、学校では決められた時間ごとにチャイムが鳴り知らず知らずのうちに1日にメリハリがついていたのだと気づきました。
そこでふと、20年近くデスクワーク中心の仕事を続けてきた代表は休憩を意識的にとっているのだろうかと不安に感じ本人に聞いたところ、「あまり意識して休憩をとったことがない」という回答。
まずは代表が意識的に休憩をとりたくなるような何かを作りたいという気持ちが芽生えました。
ブランドコンセプトの
空白をデザインする。 Design a blank.
には慌ただしい現代の日常に束の間の空白を創り出すという想いが含まれています。
この空白には様々なものが当てはまりますが、私の空白はまずは代表の“休憩”であったように思います。
大切な誰かにひと時の空白を届けたい。そんな想いからinch blank_.は誕生しました。