日本では長い間、「良いモノを作れば売れる」時代が続きました。
しかし1970年代以降、市場の成熟化、飽和化と技術の高度化によって、様々な業界で供給過多に陥り、企業の都合で作られた商品やサービスのままでは、受け入れられなくなっていきました。
そこで90年代前半、顧客の視点やニーズを重視しようとする発想が登場し、それらを起点にビジネスが考え出されました。
一定の需要を確保出来る可能性が高まるため、マーケットインを採用する企業は増えています。
では商品開発とは、顧客のニーズや視点を取り込みさえすれば良いのでしょうか。確かに市場の声を把握し顧客志向立つことは、企業のモノ作りの前提となっています。
しかしそれだけでは「コア・コンピタンス」な商品は生まれません。決して、プロダクトアウトが古い概念で全てがマーケットインへ転換している訳ではありません。
技術力や研究の積み重ねによって、新しい商品が開発され、ヒットする事は多く、顧客自身や明確に欲しいモノを理解している訳でもない、というのが現実です。
市場に存在しない新しい商品やサービスは、やはり、私共が提案していく必要があります。
サービスを重視したオムニチャネル、IOTなど市場は進化し続けています。