代表の森下は長年、化粧品・健康食品業界の開発・製造に従事してきました。
その中で現場ではコストや品質の安定を維持するために、
原料や容器を多めに作らざるを得ない状況があります。
例えば、容器の不良や作業ロスによって5,300本で設計していた商品が
実際は4,800本しか納品できないことが起こり得ます。
これらのロスを見越した上で納品数を設定し、
バルク(容器などに小分け充填する前の化粧品の中身)なども
多めに用意しておくのですが、結果として余りが出てしまいます。
つまりは仕方なく生まれてしまう「必要な余剰」でもあります。
これらの余剰資源が廃棄される状況を20年ほど見てきて、
「仕方ない」では終わらせず、業界内部で発生している「見えにくい課題」を
一般のお客さまや業界外の方にも知ってもらいたいと思いました。
世界的にSDGsの取り組みが進む中で、余った原料や容器を
うまく活用できないだろうかという思いが強くなりました。
私たちはそもそもが化粧品・健康食品を手がけるOEM企業です。
さまざまな企業とものづくりを行い、
多種多様な原料や容器を取り扱ってきた私たちだからこそ、
「必要な余剰」を適正な価格で買取り、あらたな商品を
生まれ変わらせるという新しいものづくりに挑戦できるのではないか。
そんな想いから2023年1月に新たな価値を届ける化粧品アップサイクルプロジェクトとして「BrandX(ブランドクロス)」を立ち上げました。