自分の住む土地の良さは、
意外にも古くから住んでいる住民ほど気づいていないものだ。
地域おこしに関わる方々に話を聞くと、
近隣の町の人や移住者と話しているうちに、
はじめて自分たちの町にはこんなに面白いものがあったのだと、
再発見することも多いという。
まさに「灯台下暗し」である。
少子高齢化と人口減少、耕作地放棄と限界集落化、
地域伝統産業・文化の衰退が進む中、
今ほど地域再生の必要性が叫ばれている時代はない。
地方再生の鍵を握るのは「よそ者、わか者、ばか者」だと昔から言われるが、
これは新鮮な感覚で町の良さを掘り起こし、若いエネルギーと、
常識にとらわれない斬新な発想が必要だということなのかもしれない。
「チミノエキ」は地域に密着し、よそ者と住民との両視点から、
それぞれの土地に眠る魅力的な地味(チミ)を掘り起こし、
買い手と地元の人々を結ぶ架け橋となる「場(ステーション)」をつくりたい。
たくさんの商品を通して、それぞれの生産者の生き方や、
今まで知らなかった土地やその土地の歴史を知ってほしい。
それはまるで旅をする時のように、素敵な出会いや発見があるはずだ。
※地味(チミ)…土地の生産力、とれる作物、その土地の良し悪し。