ルート開拓
正規の輸入ルート開拓には1年を要しました。2つの大きな壁がありました。物流と送金です。物流はルワンダの経験が役に立ちました。最初はルワンダの保税倉庫まで運び、キガリ空港から空輸しました。後に現地で、キガリからの飛行機は、ゴマからも出ていることに気が付きました。現在はゴマから成田に空輸しています。
産地キブ州は紛争地域のため、日本では渡航禁止地区となっています。そこへの銀行送金は「テロの資金源になる恐れがある」とのことで大変、高い壁となっていました。が、ある地方銀行(常陽銀行)がゴマ支店への銀行送金を実施してくれました。
このことは、DRCは銀行送金可能な安全安心な国である、という副産物を生むこととなりました。
SCPNCK
パートナーは、キブ湖にあるイジュイ島に20以上の水洗工場を持つSCPNCK組合です。
USAIDなどからスペシャルティコーヒーについて学んでいて、良質のスペシャルティ豆(KIVU3)を生産しています。少量ですが欧米にも出荷されているようです。
良い豆を手で選別していかなければなりません。大変手間のかかる作業です。それを渡航禁止地区という悪環境の中でも実施してくれています。
※スペシャルティコーヒー:5%市場 米国基準80点以上の選別された豆
それまでは、自らの輸出手続きによる輸出は無かったようです。どこでどの書類を得れば日本に輸出出来るのか、その手続から共に取り組みました。
組合はフェアトレードとオーガニック認証を取得しています。
組合には「コーヒーアンバサダー」がいます。コーヒーアンバサダーは収穫方法やテイスティングについて、指導します。コーヒーアンバサダーは全員女性です。女性が指導者となって良いコーヒー作りに取り組んでいます。
未だ希少なDRCコーヒーです。これから益々、世界に知られて行くと良いと思います。