塗り絵が幼児の精神活動への大きな効果があることに着目して、幼児がお遊び感覚で楽しく英語に親しめる優れモノで、既にアメリカをはじめと多くの国々に輸出されています。
脳は体の感覚器官を領域ごとに動かしますが、その脳の領域の発達は一律ではありません。
音を聞き分ける聴覚の発達は4~6歳がピークで、それ以後は横ばい。日本の子供も言葉の語彙が急激に増えるのがこの時期です。
一方で手足を動かす領域は6~8歳に発達します。
つまり、日本語より母音が多い英語の音を聞き分ける聴覚を身に着けるには、4~6歳までにできるだけ英語の音声に触れることが必要です。
このロボットが画期的なのは、ロボットが図形を描きながら英単語を発し、幼児へ図形に色塗りを促すことで興味を持たせ、楽しみながら視覚、聴覚、触覚という3つの脳の領域を使わせ、記憶として脳へ英単語の定着化を図るところにあります。
塗り絵が年配者の頭の体操にも使われていることをご存じですか?
人の記憶には脳の海馬で一時的に留める短期記憶と、大脳に記録する長期記憶があります。
私たちが日本語を喋れるは単語を長期記憶として大脳に記録しているからです。
感覚器官でもたらされる情報は膨大で、その全てを大脳に記憶できません。情報は短期記憶として海馬で一旦保存され、必要性が低い情報はすぐに忘れるようにできています。
そして重要と脳が判断した情報のみ、長期記憶として海馬から大脳にインプットされていきます。
脳に長期記憶として保存されやすくするには、それが「必要な記憶」と海馬に認識させなければなりません。それには脳にその切っ掛けとなる複数の刺激を同時に与えと効果的です。
実際に単に言葉を繰り返し聴かせるより、運動をしながら聴かせた方が記憶の定着率が高い実験結果も出ています。