長野県内で駆除されたジビエレザー(鹿革)を使い県内で完結する活動
全国での鳥獣被害額は年間160億円にも達し、60万頭もの鹿が駆除されています。その中でも食としての活用が20%程、革としてはほとんどが活用できない状況にあります。長野県は本州の中でも鳥獣被害額が多く、猟友会の活動などのお陰で食、革としての活用が進んでおります。また、南信の飯田市には革のタンナーがあり僕らは県内で駆除された革を素材から製品まで長野県内で完結する活動を産業として継続できるように「信州エシカルプロジェクト」を立ち上げて各企業と組みシナジーを巻き起こす事を目標としています。
日本初の挑戦!!
・杏染革
僕らはこのクオリティの高いジビエレザーにもっと付加価値やシナジーをもたらそうと伝統工芸に目を向けました。
その一つが日本初となるあんず染めの鹿革(杏染革)
千曲市は日本でも杏の収穫量が第2位で、千曲市の特産としても地元で有名です。その杏の美しさに惚れてあんず染めの絵絣をしている更科花織工房の窪田孟恒さんがいます。
あんず染めは杏の樹を染料とし、杏の種を使った絞り染めにより花柄に変えています。
「樹から種、そして花」千曲市に花が咲くようにと願いを込めた作品です。
・逢初レザー
そしてもう一つの作品が藍染の鹿革(逢初レザー)です。
明治44年創業、浜染工房。松本市の逢初町では当時100軒以上あった藍染が残り一軒となった希少な工房で3代目の浜完治さんは当時の技術を継承する1人です。
本藍染の壺染で着物一反を染める工房は日本に僅かとなり、藍染の中でも難しいとされる型染めも一反に染め上げます。
その希少な技術を鹿革に落とし込んだのが「逢初レザー」
ジビエの鹿革で本藍染壺染の型染めをするのは弊社が調べる限りでは日本初!
長野県内ではこのサスティナブルなジビエレザーがメディアで取り上げられ続け、話題沸騰中です。