柔らかい果肉の大粒のあんず。香りもしっかりとしていて酸味と憧れがほどよく調和。 昔から薬用として利用している果実 紀元前3000年ごろから栽培されていたあんずの勝手な地は中国東部です。 中国では、あんずを土の中に置き、腐らせ種子を取り出し、漢方薬の杏仁を作ってきました。 日本では、平安時代の我が国古来の医薬処方集「大同類聚方」に、あんずの和名、唐桃があり、果肉を干して用いたことや、中国からの渡来人によって暑気あたりや咳薬の処方などが残されています。ちなみに、アプリコットとは、あんずの英語名を言います。 あんずの古いから知られる薬効 杏仁は、完熟したあんずの種子の殻の中にある仁を陰干ししたものです。 中国漢方薬として、鎮咳去痰、利尿剤、胸痛や浮腫にも活用されてきました。糖体、アミグダリンです。 杏仁を圧縮すると杏仁油ができ、その後のかすに水を加えて蒸留すると杏仁水ができます。日本でも、目や耳を良くする薬として杏仁丸、 下痢の治療として杏仁特にまだ種子が出ないうちに摘んだ果実を干したものには、内臓の機能低下や発熱による腫れものに効果があるとあり、喉のフキや切れにくい咳にも良いとされています。 ベータカロチンは抗酸化作用があり、紫外線を受けた皮膚や目の網膜での活性酸素の発生を抑え、動物実験でも、食品に含まれる天然のベータカロチンは肺ガンや皮膚ガンを中心に目ざましい効果を静かに、特に、喫煙者には、ガン発作を緩和する力があるそれで注目されています。 ドライあんずの優れたベータカロチン ドライあんずの最大消費国は、アメリカです。日本には、トルコ産のものがわずかに輸入されています。ドライあんずは、体を温める性質があり、毎日少しずつ食べると冷え性が改善されると伝えられています。