足元に宿る、日本の誇り。スカジャンの粋を靴下に。 明治の時代、世界を驚かせた日本の美意識「ジャポニスム」。今期のテーマでもあるその精神を現代に蘇らせた、特別な一足です。スカジャンの象徴的な存在である龍の刺繍を、職人の手によって靴下に落とし込みました。 カーキグリーンの落ち着いたボディに、力強く舞い上がる龍の姿。まるで足元にミニチュアのスカジャンを纏うような、遊び心あふれる逸品です。 日本で生まれた唯一の洋服、スカジャンへのオマージュ スカジャン（スーベニアジャケット）は、戦後の日本で生まれた唯一の洋服と言われています。駐留米兵の記念品として、鷲・虎・龍などのオリエンタルな刺繍を施したジャケットが始まりでした。 1950年代には米軍基地での正規納入品となり、やがて横須賀基地周辺で「スカジャン」として日本の若者にも愛されるように。この歴史的な衣服の美学を、現代の靴下に落とし込んだのが本作です。 細部に宿る、こだわりの美学 龍のモチーフに刻まれた「女利安」の文字。実はこれ、南蛮貿易時代にポルトガル語の「MEIAS（メイアス）」やスペイン語の「MEDIAS（メディアス）」から転じた言葉で、まさに「靴下」を意味する歴史ある言葉なのです。 履き口には、スカジャンの袖口を再現した起毛素材を採用。黒地にグレーのラインが入ったこの部分は、本物のスカジャンを彷彿とさせる仕上がりです。この歴史的な衣服の歴史を、１足に表現しました。 スタイリングの新たな可能性 デニムやチノパンの裾からチラリと覗かせれば、さりげない個性を演出できます。あえてサンダルと合わせて、和モダンな足元を楽しむのも粋な着こなし。普段のコーディネートに、ちょっとした遊び心と物語を加えてみませんか？