私たちは、創業100年を越える老舗の生姜せんべい職人です。大分県臼杵市の食文化である「うすきせんべい」を中心に、一世紀以上地域と共に生きてきましたが、コロナ禍で一時売上は約7割減少し倒産の危機を迎えました。
そんな中、元々お菓子作りに使用できずに年間最大2tも廃棄していた生姜の搾りかすを再生した「有機生姜粉末」が農水省のAWARDで最高賞を受賞し、初めて生姜のお菓子では無く、生姜だけの加工品で評価を得ました。
これをきっかけに、生姜せんべい職人から、生姜職人へ再挑戦することを決意し、加工だけでなく有機生姜の自社栽培も開始し、有機生姜と向き合い続けるオーガニックブランド「生姜百景」を立ち上げました。
生姜百景では、オーガニックを追求したものづくりと産地づくりを行っています。
大分県臼杵市は人口約3万人の小さな町ですが、豊富な食文化や、先進的な有機農業が評価され、全国2箇所(世界でも49都市)しかない「ユネスコ食文化創造都市」に加盟認定されました。完熟堆肥(夢堆肥)を活用した豊かな土づくりを通しておいしい有機生姜を育んでいます。
そして添加物は全く使用しない、有機素材そのものの美味しさや魅力を活かしたものづくりを心がけ、おいしい有機生姜をこだわりの加工品にすることで、日常の様々なシーンで手軽に使えるような有機生姜のある暮らしを提案します。
臼杵市は100年前、生姜の一大産地として栄えましたが、現在は完全に衰退しています。私たちは、生姜百景を通して全国的にも希少な有機生姜の栽培面積を増やし、有機農地を拡げると共に、産地復活を目指しています。
生姜を通して町の伝統や食文化を大切に育み、心と身体がほっとする美味しい笑顔や、自然環境にもあたたかい風景など…
”おいしくて、あたたかい”
百年の歴史と、百の幸せを紡いでまいります。