乾燥技術とアイデアで、捨てられる野菜においしい命を吹き込む
規格外や生産調整で出荷できない野菜を回収し、現地に設置した工場で乾燥加工しています。野菜の自由水分含有量を12%以下まで蒸発させることで、微生物の繁殖を止め、数年間の保存が可能な乾燥野菜が出来上がります。
現在の拠点では、1拠点あたり月間2トン程度の廃棄野菜の買取回収をおこなっており、農家・出荷業者の収益向上、ニ次加工による地域の名産品開発、雇用創出などの地域経済活性化につながり、地元行政からは、まったく違う視点からの農業支援だと評価されています。
ミニトマトは風味を残しそのまま、ネギやほうれん草などの葉物は加工してふりかけに、ニンジンやゴボウはパウダー化するなど、一つ一つの野菜の特徴に合わせて取り扱います。
多い時で1日に200kg以上の野菜が持ち込まれることもありますが、すべて当日中に乾燥させます。どの野菜も重量は約1/10になり、6ケースあったトマトは乾燥させると片手で持てる重さになるため、輸送コストが激減します。
廃棄を生みやすい大量生産ではなく、地方での小規模分散生産方式を取ることで、作るほどにロスを無くして地域が盛り上がる仕組みです。
無添加で使いやすく、香りがゆたかで栄養価も高い。カラダにも社会にも美味しい乾燥野菜をたくさんの人に食べていただきたいです。