自分自身に目を向け、日常を生きることの大切さを見直してほしい
私がグラノーラ製品を作ろうと思ったきっかけは2つあります。
一つ目は、6年前に生まれた長男が重度の心臓病をもって生まれたことです。生後1週間の小さな身体に大きな手術を2度、昨年1度行いました。手術は無事に成功し、今も経過観察中です。
二つ目は、息子が生まれてから半年後、私に進行性大腸癌が見つかりました。手術後に抗がん剤治療を行いましたが、幼い2人の子供がいる中での治療は、本当に地獄でした。この二つの経験は「普通」の日常を生きることの尊さについて深く考えるきっかけになりました。
治療がひと段落してから、栄養や健康に関する国内外の本を読み漁りました。医食同源という言葉があるように、私たちの身体は食べたものでできています。食で病気は治せませんが、病気になりにくい身体にすることはできます。そして、医学的・科学的に体に良いことが証明されている食べ物が “魚、野菜、果物、精製されていない茶色い炭水化物、オリーブオイル、ナッツ類”であることを知りました。
数年前までの私は、仕事に没頭し、出産後は仕事と育児の両立に息つく間もない毎日でした。忙しい日常では沢山のモノやコトを足して、積み上げていく”and”だけの選択の連続になりがちです。でも、溢れてしまう前にふと立ち止まり、自分にとって本当に必要なものを見直して、時には”or”の選択肢に置き換えていくことも、大切だと思うのです。
「and」と「or」。 「そして、それから」と「または、あるいは」。
ブランド名のand/ orにはそんな想いを込めています。
生き方、考え方、働き方などは全て人それぞれ。 このブランドを通じて、単なる商品の販売ではなく、自身の身体と心の声に耳を傾け、多様性を受け入れ、必要なものを主体的に選択するきっかけを作りたいと思っています。