ブランドは「tradition(伝統)」と「Flying pig(銘柄豚)」の2シリーズの展開です。
「tradition」は日本の伝統色でもある藍・墨で染めた革を選択しました。藍・墨を染めるのはとても大変で手作業による染色方法を取っています。革は生地のように色が入りにくく、作業時間や手間がとてもかかります。
さらに染まり方は生地のように均一にはならず、ムラが生じてしまいました。しかし、それを魅力と捉え、世界にひとつだけの製品になると考えました。製品ひとつひとつが違った染まり方をしている。これが魅力であり、最大の特徴です。
「Flying pig」シリーズは仕組みつくりから携わってきました。食肉処理場、原皮加工業者、革のなめし業者、JAまでを巻き込んでこのシリーズは展開されます。牛肉にはトレサビリティシステムがございますが、革製品でもそれを実現出来たらと考えていました。食物の産地や製法だけではなく、昨今衣服などでも作られ方に関心ある方が増えてきました。革製品の作る過程が「見える」ことにより安心感や信頼が感じていただけるのではないかと考えてます。
私たちは革産業だけでなく、畜産業への発展に貢献できるよう取り組みたいと考えています。今迄は全くの別物として食肉製品と革製品は扱われてきました。しかしこれからの未来につなげるにはお互いに協力し、考えていく必要があります。それが畜産動物たちへの人間の使命だと考えます。