ケースを作ってくれるメーカー探しのために、まずは市販の合皮素材でケースの型サンプルを作成することにしました。
ですがラウンド型に対応できる長いファスナーは売っておらず、使い古したラケットバッグをほどいてファスナーを入手し、パイピングテープもガーメントケースをほどいて再利用しました。
私は職業用のミシンを使用しているのですが本格的なケースを縫うのには押さ金を変えたり調整が必要で、それでもカーブラインが上手く縫えず何度もほどいて縫い直した上に手を怪我する有様。裁縫とは全く別の技術であることを改め認識致しました。
自身の経験から「使いやすい道具で技術をカバーできれば裁縫に対するイメージが変わる」、「良い道具を作る職人がいるのは日本の誇り、その道具の良さを広めることで職人を守ることに貢献できれば」という思いから出来た裁縫セットです
切れ味が悪くなれば研いで繰り返し使える鉄造製の高級裁ちばさみ「庄三郎」をはじめとする長年裁縫ユーザーに愛されてきた日本製を中心に使いやすく耐久性の高い道具ばかり集めました。