バイオプラスチック素材をたくさんの人の日常に届ける
R+Eは、環境への負荷の軽減と今ある暮らしを続けることの両立を目指し、サトウキビやトウモロコシのでんぷんと乳酸菌を原料とした植物由来のPLA(ポリ乳酸)というバイオプラスチック素材を使用しています。
石油由来のプラスチック含有を出来る限り減らして製品化することに試行錯誤しました。PLAは熱に弱く、素材そのままでの製品化は難しい。そのため、微量の添加物を成分調整用に加え耐熱素材とし、植物由来成分94%の商品開発に成功しました。開発して行く中で、形が出来上がって来たときは嬉しかったですね。
PLAは植物原料から作られますが、強度や使用感は石油系プラスチックとほとんど変わりありません。最大の特徴は生分解性プラスチックであるということ。堆肥の中や微生物がいる土の中のようなある一定の条件の元だと約2~3か月で水と二酸化炭素に分解されます。純度の高いPLAは手術用の糸等にも使われるほど安心安全な素材です。紙や木と同じ可燃ゴミとして捨てることも可能です。
土に戻るバイオプラスチック素材を使用した製品が日常の道具となるようにたくさんの人の手に届ける、それが私たちのミッションです。さらに、気候変動を抑制するための二酸化炭素(CO2)の排出削減にどう寄与すべきか、海洋マイクロプラスチックの削減にどう寄与すべきか、これからも課題に取り組みたいと考えています。
開発途中に生分解性プラスチックで成形されたタンブラー。