私たちのチームは、デザイナーとライター、つまりクリエイティブの専門家によって構成されています。
自分たちがアイデアを生み出すシーンや練り上げるシーンを振り返ると、そこにはいつも「コーヒー」がありました。そこで、ブランドの最初のプロダクトとしてコーヒーというアイテムを採用することにしました。
通常、コーヒープロダクトは香りや味わい、つまり豆そのものの個性を起点に開発されるものだと思います。しかし私たちはそうではなく、「表現したい世界観」を起点に、ブレンドを設計することにしました。
私たちのブランド名「ANONYM(アノニム)」は、「匿名の人」「匿名で書かれたもの」という意味。誰もが何者かになりたがるこの時代に、誰でもない一人ひとりの特別さをもう一度思い出せるコーヒーとは? そう考えて、思い浮かんだのが「日記」というアイテムです。
自分たちがいつも日記帳に書きつけるのは「時刻」「情景」「想い」。それらの要素をもとにコンセプトを設計し、それを表現できる豆をセレクトしてブレンドを構成していきました。