吸水ショーツと月経カップを製作しています。
すべてデザイン、設計、開発を2人で行なっています。
そもそも金融出身の私たちにとってアパレルは未経験分野。
まず2人で経営しているブランドなので工場さがしを行うにあたり
どこから探すのか?という壁にぶち当たりました(笑)
基礎の基礎かもしれませんが何の伝手もなく知り合いもおらず、
ひたすらネットで縫製工場を探し電話の日々。
しかし何万枚も注文の予定でなければ受けることはできない、と門前払いが多いなか兵庫県の会社さんが話だけかもしれないが、と仰ってくださったのです。
そこから素人の希望をうまく取り入れてくださいながらカノン吸水ショーツが完成しました。
月経カップの製作もまた一苦労。
まず工場はどこにいけばいいのかわかりませんでした。
とにかく原材料を調べてその原材料を取り扱う製品を作る工場にまたしても電話、メール、訪問の繰り返し。
「ちょっとうちには…。」「いや、できないな〜。」
できますよ、とお声がけをいただいても見積もりをとってビックリ!
そこには何百万の見積もりが書かれていました。
月経カップはシリコンゴムでできているので金型が必要なのです…。
試作の段階から何十万という価格帯になってしまうのです。
そこで相談をしたのが兵庫県の職員さんでした。
「ちょっと高すぎる。何とかできないか考えてみよう。」と。
そこからのご紹介で出会った神戸市の企業さまとタッグを組み、工場、製造、滅菌、検品、販売が可能となるレーンを実現したのです。
しかし問題はデータ設計ができないことでした。
そこで兵庫県系列機関でお手伝いをしていただき何ヶ月もかけて考えを形に起こし3Dプリンターを使い1番似ている素材で何度も作り直し微調整を繰り返しました。
そして今の形状に至ります。
すべて2人で乗り切ってきましたが振り返ると非常に険しい道でした。