ひとりの医師とひとりの患者の出会いから始まった、世界でここだけの物語。
ある皮膚難病の患者さんとの出会いをきっかけに、andewは誕生しました。
表皮水疱症(ひょうひすいほうしょう)。
日本には、2,000人ほどしか患者さんがいない、ほとんど知られていない病気です。
生まれつき皮膚と皮膚をつなぐタンパク質がないため、皮膚が地滑りのようにめくれてしまう難病です。
そして、患者さんたちと2年ほど交流をする中で、食事についての悩みが非常に大きいことに気づきました。
「ポテトチップスを食べるとトゲの付いている板を食べているくらい痛い」
患者さんはこのように表現されます。
さらに、生まれつきの病気のため、こどもの時からこの病気と付き合っていく必要があるのです。
成長期のこどもにとって、食べることができるものが限られているというのは、心身の成長にマイナスの影響を与えるため大きな問題です。
表皮水疱症の方々はおかゆやコーンスープ、高カロリーの甘いドリンク剤などを主に飲んでいます。
ドリンクではなく固形で食べられて口とけの良いものを探しているうちに、それならチョコレートがいいのではないかと思いつきました。