幼い頃から絵を描くのが大好きで、教科書はどれもラクガキだらけ。
10歳の頃、近所の油絵画家のおじさんから油絵を教えてもらいました。
そこで初めて描いた油絵が、運よく展覧会に出品されることになり、当時木工職人だった父は喜び、記念にその油絵の額縁を作ってくれました。
何十年経った現在も、その油絵はアトリエに飾っています。
仕事に煮詰まった時には、「アートなモノづくり」の原点であるその油絵を見て、頭の中をリセットしたりすることも。
学生時代は、19世紀後半のヨーロッパ、アール・ヌーヴォー時代の芸術に興味を抱き、 ウィリアム・モリスはじめ、トゥールーズ・ロートレック、グスタフ・クリムトなどのアートが、その後のモノづくりに影響を与えました。
社会人となってからは様々な職種を経験後、革に携わるようになり現在のハンドメイドブランド「HELI ヘリクリサム」を立ち上げ、デザインから染色加工・裁断・縫製までアトリエで一貫して行っています。
「好きこそ物の上手なれ」ということわざがありますが、絵を描いたり、モノづくりすることは、私には幼い頃から寝食を忘れて夢中になれること。だから、これからもずっと「HELI」を続けていきたいと考えています。