“売りに行く、来てもらう”現代の行商活動
明治から戦後にかけて、今立村(現在の河和田・今立)では約1,500人の漆掻き集団が東北まで福井の産品を行商しながら、山々を駆け回って漆を採取し、その土地の文化や情報を地元に還元したと言われています。私たちは現代版の行商活動として、全国の商業施設やホテルなどに行商しながら福井の産品を販売する「行商SAVA!STORE」をはじめ、様々な形態での催事企画を行なっています。「SAVA!STORE」直営店での販売と並行し、売りに行くことと、来てもらうことを両輪で捉えながら、販路づくりを行なっています。
また、バブル経済が破綻し伝統工芸や地場産業といった分野にも衰退の波は押し寄せ、時には事業の継続を断念する企業も現れました。一方で、「地域でのものづくり」の可能性を信じて新たに飛び込んでくる若い職人も増えています。私たちは彼らと協働しデザインで協力することで、産地の未来を共に作っています。
全国各地で催される"行商 SAVA!STORE"
産業観光イベント「RENEW」では職人の技術を間近で見ることもできる。