「中東の難民の人たちへ、仕事を作る。」
初めてヨルダンへ訪問し難民の方から話を聞いた時、彼らは母国のシリアで失った家族や故郷の話をしてくれました。日本人として自分の人生を振り返った時に頭の中に浮かんだのは「彼らは偶然シリアという国に生まれ、私は日本という国に生まれただけ。」という想いでした。生まれた場所によってこれだけ運命が変わってしまうのはあまりにも理不尽だという考えから、日本人としてできる最大限のことをやろうと決意しました。
失業率が20%以上と高いヨルダンで、どうやって難民の人たちは生活を送ることができるのだろうか。そう考えたとき、私が仕事を作るしかないと思い、雇用創出を一番の目的にこの事業を始めました。
せっかくなら現地の資源を使い、彼らが誇れるようなものを作りたい。そこで、現地で豊かさの象徴として大切にされてきたオリーブの木を使い、高度な技術を使って世界で大切にされるハンドメイド商品を作ることに決めました。
難民の人たちへ提供しているの収入だけではありません。彼らは長い間部外者として扱われ、社会で孤立している人も多いです。私たちの工房が安心できるコミュニティとなり、彼らが社会へ一歩踏みだすきっかけになることも目指しています。