寄り添い、ともに歩む
シェリーココは、ある母子との出逢いから始まりました。
青年海外協力隊として渡ったベナンで、仕事がなく、知人に小銭やおかずを分けてもらうなど援助に頼って生活をしているシングルマザーに出逢いました。話しを聞くと、彼女は仕立ての学校を卒業していましたが、ミシンがないため仕事はしていませんでした。
せっかく仲良くなった彼女に私も何かしたいと考えましたが、物資の支援などの一時的な援助はしたくありませんでした。そこで私は彼女と一緒にアフリカ布を使った商品の製作を始めることにしました。
高校の時のタイ留学をきっかけに、学生時代は「途上国の問題を解決したい」という大きな目標を持っていましたが、現地で活動をする中で形を変えていき、今はシェリーココの仲間たちの生活を支えていくことがモチベーションになっています。
ベナンの人々は、日々の生活を懸命に送っています。経済的に裕福でない人も、困った人がいればすぐ手を差し伸べ、赤の他人でもお金に困っている人がいれば、自分が借金をしてまで用立ててあげます。私はそんな彼らの姿勢が大好きです。
『目の前の家族を救いたい』
ベナンで出会った人たちは私にとって赴任先の途上国の人という肩書きを超えて家族でした。そんな家族と寄り添って歩んできたからこそベナンという決して整った環境ではない地においても長く想いを絶やさずビジネスを展開できています。
彼女たちがいる限り、私はこれからも寄り添い、ともに歩んでいきたいです。