まず最初に挑戦したのが、当店の看板メニューであり人気№1の「焼きカレー」のレトルト化でした。
長野県の相談窓口に紹介していただいた製造業者さんと何度もミーティングをし、お店の味に近づけていただけるよう、試作も繰り返しました。
レトルトは製造時に高温で長時間熱処理をするため、味が変わってしまうのです。
そこを技術と工夫でお店の味を再現していただき、10年ほど前についに販売へとこぎつけました。
その後、次のご当地カレーを作りたくなり、「これぞ信州!」といえる食材で新しいカレーを開発しようと思い立ったのが「野沢菜キーマカレー」です。
この開発にあたっては地元の事業者さんとのコラボレーションであたりたいと考え、老舗の野沢菜漬け製造業者さんにご協力いただきました。
お土産屋さんなどでよく売られている鮮やかな緑色の野沢菜漬けは浅漬けタイプなので、詩作の段階で高温で溶けてしまい形が残りませんでした。
そこで地元の人たちが家庭で食べるようなしっかりと漬け込んだ本漬けタイプの野沢菜漬けで試したところ、見事に形も食感も残ったのです。
地元のブランド豚「みゆきポーク」のひき肉を使用し、コクを高め、信州みそを隠し味に使用した「これぞ信州!」なご当地カレーが誕生しました。