大分県の北東部、国東半島の中山間地にある廃校になった小学校の教室でFLATSは作られ、世界中へ旅立っていきます。国東半島は、奈良時代から平安時代にかけて独特の山岳仏教文化が栄えた神仏習合の発祥の地。その神聖な風土と、自然と人間が共生する緑豊かな里山のゆったりとした時間のなかで、FLATSは生み出されます。
FLATSには二つの大きな特徴があります。ひとつは形態を自由に作成できること。コンピュータで設計された部品データは細密レーザー加工機によって一つひとつカッティングされます。金型を必要としないので小ロット生産が可能であり、デザイン・試作・商品化にいたる行程を短期間で行うことができます。またモデルの拡大縮小が自由に行えるので、スケールダウンしたミニチュアや大きな構造物も製作が可能です。このFLATSの特徴を活かして展開しているのがミニチュアクラフトシリーズです。干支の動物からはじまり、各種キャラクターや恐竜・飛行機のモデルを製作しています。
FLATSのもう一つの特徴は多様な素材を使えるということです。紙や木素材、アクリル、金属など、レーザーでカットできる板材はすべて材料として使うことができます。特に紙素材は色紙や印刷した紙を貼り合わせることによってバリエーションが飛躍的に拡大します。