端材を利用し、海に恩返しがしたい
私たちは40年近く茅ヶ崎でウェットスーツや様々なマリンウェアを作ってきました。その中で、「大量にでる端材をどうにかしたい」というのは長年の課題で、考えた末にたどり着いた活用方法が、サーファーたちが使っている、首から下げるタイプのキーホルダーでした。
ウェットスーツの素材であるクロロプレンゴムはやっかいなゴミで、化学繊維なので捨てる際は産業廃棄物扱いになります。ゴミの量が多ければ、焼却するエネルギーが大きくなり、放出される二酸化炭素が増え、もちろんお金もかかります。そのゴミをどこまで減らせるか、工夫を凝らしながら製品づくりを行なっています。
製品を作ってもなお余る部分は、子どもたちとワークショップで利用したり、イベント時に使う海の生き物のマスコットの中身にしたりと、利用しています。
その甲斐あって、それまで1年間で60ℓの袋に10~20袋出ていた廃棄を5袋まで減らすことができました。
海と共に楽しむサーフィンだからこそ、自分たちから出るゴミを少しでも減らしたい。海の大きな恩恵を受けている私たちができる、ほんの少しの恩返しと、豊かな自然を次世代に残すためにも、これからもエコなものづくりをしていきたいと考えています。
端材を使った「フィン」アート。