全国を巡り、たどり着いた地「油谷湾」
山口県長門市の西端。油谷湾をのぞむ半島に、私たちの塩工房があります。
塩づくりの理想の地を求めて全国を巡り、たどり着いたのが油谷湾。日本では珍しく2本の川が流れこむ汽水域で、海を囲む山々には紅葉樹の原生林が生い茂っています。
また、この一帯は北長門海岸国定公園に指定され、汚染等から守られた閉鎖域だったという点もおいしい塩づくりに適していました。
山の栄養が川を伝って海に流れこむ。海にも海藻やいろいろな生き物がいます。だから、私たちの塩は季節ごとに味が違いますし、海そのものの栄養と旨味があるんです。
昔ながらのこだわりの塩づくり
①自然豊かな汽水域である、油谷湾から汲み上げた海水を、立体式流下塩田を使って、天日と風の力で塩分濃度を高めていきます。
②濃くなった海水を釜に移し、薪を使って煮詰め、さらに濃度を高めます。釜いっぱいの海水が飽和状態になったら、約12時間かけて塩に結晶化させていきます。
③結晶化した塩を樽に移し「天地返し」という技法を用い、海のミネラルバランスに戻してあげます。
④にがりをきって乾燥させれば完成。
海水から約2週間。まさに天塩にかけた塩が完成します。