農業と福祉が手を取り合い、障害をもった方達が未来の農業の担い手に。
農福連携とは、担い手の高齢化と減少が進む農業分野と、障害者や高齢者らの働く場の確保を求める福祉分野の連携のことを言います。
ペザンでは2015年より農福連携の取り組みを始め、試行錯誤を繰り返してきました。
農園にやってくるのは、先天的な知的障害や、統合失調症などの精神疾患を持つメンバー。農作業は、普段の生活の中での動きの延長線上なので、基本的に生活の中での行動(ご飯を食べるときは片手だけか、両手を使って食べるか、等。)からどのような作業ができるかの判断がつきます。そして、障害特性や性格を見ながら農作業とのマッチングを図り、その傾向から作物を選定し、栽培の指導を行います。
目で見ることで理解が早い特性の方には、農園の地図をざっくり上から覗いた図を書いて「ここの草をこれだけ取りましょう」というメッセージをビジュアルで伝えています。
また、施設外就労へ他農家さんとのマッチングをし、農家さんと福祉事業所の間に入りスムーズに作業できるようにフォローもしています。支援を通して、年齢・性別・人種・障害の有無に関わらず、生きるために必要な体力をつけ、作業を効率よく行えるサポートを続けることが大事です。働いてくださっている障害者の方のスキルを上げ、キャリアを積んでもらう。役割をしっかり与え、認められている場所を創っていきたいと考えています。