magnoのものづくりとサステナブルなコミュニティづくり
インドネシアでは、非常に大切な資材である木々の多くが、残念ながら無計画に伐採され、そこに暮らす人々に充分な利益を残すことなく海外に輸出され、小さな村が衰退してしまっているという現状があります。
Singgih氏はこれに対し、「Less Wood, More Works.(より少ない木材で、多くの仕事を)」をコンセプトに、村の木材を無駄なく使用した「小さくて機能的な木工製品」をデザインし、生産・組み立てを村の人々と行うことで、素材の有効利用と雇用機会を創出しています。
A Community Empowerment project with Design
村をよりよくしたい思いから、派生するいろいろな活動
村自体がサステナブルであること。
シンギー氏が発起人となり村の人々と協力して開催しているファーマーズマーケット「パサパプリガン(竹林の市場)」や自然素材を使った宿泊施設はインドネシア国内でも話題となり、シンギー氏がデザインし、同じ工房で作っている竹の自転車を使ったエコツーリズムの活動も行っています。
(シンギー氏の竹の自転車は2018年度グッドデザイン賞の金賞にも輝き、また、インドネシアのジョコ大統領も乗った姿をSNSで投稿し、インドネシア国内でも話題となりました。)
自然に対する感覚の正しさを保ちながら小さなコミュニティをエンパワーしてゆくことが、ひいては、インドネシア全体、アジア全体、世界全体の正しいバランスのあり方に繋がる事を願っています。